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文鳥 は人懐っこくかわいい見た目、飼いやすさなどから日本では人気のペットです。
なかでも桜文鳥は特に丈夫で、初めて文鳥を飼う方にとってはオススメの種類だと言われています。
そんな桜文鳥ですが、飼う際には知っておかないといけないポイントもいくつかあります。
このページでは文鳥飼育歴のある筆者が桜文鳥の特徴や飼育方法について解説していきます。
桜文鳥はノーマル文鳥と同様、日本でペットとして飼われている文鳥では最もポピュラーな種類です。
体長は約13~14cm、体重は約24~30gで、温暖な環境を好みます。
文鳥の原産地であるインドネシアには桜文鳥が数多く生息しています。
以下に桜文鳥の性格・寿命・オスとメスの違いについて順にご紹介していきます。
文鳥はよく、飼い主に懐くと言われています。
実際、文鳥が飼い主に甘えていたり、仲良く遊んでいたりする動画をYouTubeでよく見かけます。
あのように文鳥と仲良くなるにはちゃんと文鳥の性格を知って、気持ちを考えてあげる必要があります。
もちろん性格には個体差がありますが、参考程度に桜文鳥の性格を解説していきます。
文鳥は飼い主を愛しすぎるあまり、飼い主と自分の関係を邪魔する存在を攻撃することがあります。
しかも、丸々としたかわいらしい見た目とは裏腹に、たとえ相手の方が身体が大きかろうが闘いを挑んでいく強気な一面があります。
文鳥は飼い主への愛情がとても強く、愛情を注いだ分だけよく懐いてくれます。
毎日文鳥を手に乗せたり、撫でてあげたりして、スキンシップをたくさん取って絆を深めましょう。
文鳥は愛する人には愛情で応えてくれますが、心を開いていない人には攻撃的な一面もあります。
たとえ飼い主であっても、いつも叱ってばかりだったり、スキンシップを怠ったり、文鳥とのしっかりとした絆を築けていないと警戒されます。
桜文鳥の寿命は大体7~8年とされています。
生後半年で成鳥となり、5歳まで繁殖、7歳あたりから老化が目立ちはじめます。
しかし、寿命はあくまで目安であり、10年以上生きている文鳥も珍しくありません。
なんと、18年も生きた文鳥もいるようですよ。
文鳥の年齢を人間の年齢に置き換えると、以下のようになります。
人間10歳 = 文鳥1か月
人間15歳 = 文鳥6か月
人間21歳 = 文鳥1年
人間30歳 = 文鳥2歳
人間39歳 = 文鳥3歳
人間84歳 = 文鳥8歳
人間102歳 = 文鳥10歳
人間174歳 = 文鳥18歳
文鳥は外見にあまり性別が現れません。
ペットショップの店員さんも外見だけでは判別を誤ってしまうほどです。
文鳥の性別は外見より行動で見分ける方が確実と言われていますが、一応外見にも若干の差があります。
どんな違いがあるのでしょうか?
メスにとって飼い主は恋愛対象であり、愛情が高まると発情してなんと卵を産むことも!
ただしこの卵は無精卵なので孵化はしません。
また、卵を産むことは文鳥にとって体力を消耗することなので注意が必要です。
桜文鳥のヒナはペットショップで2000~4000円前後と、比較的安い値段で販売されています。
「手乗り文鳥」と言われるように、ヒナの頃から飼い主と一緒にいることによって愛情を感じ、より懐きやすくなります。
ヒナの状態から桜文鳥を育てるためには正しい知識を身に付けることが必要です。
以下に桜文鳥の飼育方法について、順を追って解説していきます。
桜文鳥のごはんです。
エサ については、下のほうでさらにくわしく解説していきます。
大きさの目安として、1羽飼いなら幅350㎜×奥行き250㎜×高さ350㎜以上あるものが良いでしょう。
2羽以上なら大きめの ケージ を選びましょう。
ただし、相性が悪い文鳥同士は同じケージに入れずに、それぞれ別のケージで飼育しましょう。
形はシンプルなものが掃除しやすいので良いと思います。
素材は、錆びにくいステンレス製がオススメです。
文鳥が水浴びをするための容器です。
羽の衛生を保つこと、病気予防やストレス解消が水浴びの目的だと言われています。
バリエーションはさまざまですが、筆者は丈夫で安定感のある陶器製の水浴び器を使用していました。
飼育している桜文鳥の好みや大きさなどに適したものを選ぶと良いでしょう。
水浴び器には2~3cmほどの深さまで水を入れ、毎日取り替えましょう。
ヒナにとって最適な温度・湿度になっているか確認するために必要です。
ヒナを入れるための藁で編まれた鉢のことです。
底にティッシュなどを敷き、巣から取り出したヒナを入れます。
ヒナを安心させ、保温にも役立ちます。
文鳥は寒さに弱いため保温が必要です。
エアコンよりもパネルヒーターなどを使用するほうが電気代も安くおさえられ、湿度も保てるためオススメです。
ヒナの場合はヒーターをフゴの下や外側に設置して、28~30℃を目安に保温しましょう。
夏は部屋のクーラーが効き過ぎないよう温度管理に注意してください。
また、窓を開けて換気をすることも桜文鳥にとって快適な環境にするために大切です。
ヒナに挿し餌をするために必要です。
生後10~15日
生後2週~
生後3週以降~
パウダーフードは、お湯で溶いたものをフードポンプのような給餌器で与えるのが良いでしょう。
ヒナが自分だけで食べられるようになるまで飼い主が「挿し餌」をしてあげなければなりません。
挿し餌とは、自分で食べられないヒナのために給餌スポイトでのど奥にエサを流し込んであげることです。
ビタミン補給に必要な小松菜などの副菜は、よく洗って農薬やゴミを落としてください。
主食は皮付きエサが新鮮でおいしいのでオススメです。
副菜はビタミンを補給するために大切です。
よく洗い、農薬を落としたものを与えましょう。
ボレー粉(牡蠣の殻を砕いたもの)は、必要なカルシウムが豊富に含まれています。
おやつの与えすぎは糖分の過剰摂取となるので注意しましょう。
また、エサと水は毎日取り換えましょう。
特に、夏は腐敗しやすいため注意してください。
桜文鳥のヒナはおよそ生後2~4週の状態からペットショップで購入することができます。
ヒナはティッシュなどを敷き詰めたフゴの中に入れてあげましょう。
ヒナから育てることは大変ですが、それによって飼い主によく懐き、絆をより深めることができます。
以下に桜文鳥のヒナの成長過程について段階的に解説していきます。
トゲトゲした羽が少しずつ生え始めます。
1日のほとんどを眠って過ごします。
温度・湿度計も近くに置き、湿度は80~90%、温度は28~30℃に保ちましょう。
エサは給餌スポイトで2~3時間ごと、1日6回を目安に与えましょう。
まだ小さく弱いため挿し餌時以外はフゴへ戻し、そっとしておいてあげましょう。
羽も生えそろってきて、行動も活発になっていきます。
温度、湿度はこれまでと同様に保ちましょう。
この頃からエサに小松菜などのすりつぶした青菜を混ぜて与え始めてください。
青菜の味に慣れてもらうことによって、成鳥になった後も青菜に対する抵抗感がなくなります。
羽が生えそろい、徐々に飛べるようになっていきます。
温度は25~28℃、湿度はこれまで同様に80~90%を保ちましょう。
ひとりエサに移行するためさし餌をしつつも、ヒナだけでエサを食べてもらう練習をしましょう。
エサは4~5時間おき、1日4回を目安に与えましょう。
冷えないよう温めたケージ内にて、水浴びや10~30分程度の日光浴の時間を作りましょう。
だんだんと羽毛が抜け替わる時期「換羽(かんう)」がやってきます。
この時期の桜文鳥は神経質で気が立っているので、やさしく声がけしましょう。
また、完全にひとりエサへと移行し始める時期です。
移行後は、日中はヒナをフゴからケージに移し替えて慣れさせましょう。
換羽の時期は体温調節しにくいため、ケージ内の温度は20~25℃を目安に保温してあげましょう。
クチバシやアイリング(目を囲っている部分)は徐々にピンクから赤へと変わっていきます。
換羽が終わればヒナは卒業です。
晴れて成鳥となり、大人の仲間入りします。
好奇心旺盛でさまざまなことに興味を持ち、これからどんどん学習していきます。
ケージはフンやエサなどで汚れやすいのでこまめに掃除しましょう。
また、桜文鳥は飼い主に相手にしてもらえないとストレスがたまってしまいます。
ヒナの時期はそっとしておく必要がありますが、大人の場合は毎日遊び相手をしてあげましょう。
ケージから出した際は誤って踏まれてしまったり、有害なものを食べてしまわないよう注意してください。
「パイド文鳥」、もしくは「ゴマ塩文鳥」と呼ばれる文鳥がいます。
明確な定義はありませんが、白い身体にグレーの羽毛がゴマ塩のように点々と生えていることが特徴です。
このパイド文鳥(ゴマ塩文鳥)は、ノーマル文鳥・桜文鳥・白文鳥などを交配させることによって生まれる可能性があると言われています。
英表記: Java Sparrow
原産国: インドネシア
体長: 14cm
体重: 25g
値段: 2000~4000円前後
特徴: 胸の桜模様と丸々としたかわいらしい身体
性格: おだやか、警戒心が強い、さびしがりや など
寿命: 7~8歳
かかりやすい病気: 気道炎、卵づまり、栄養性脚弱症、毛引き症、コクシジウム病など
入手のしやすさ: 容易
愛情持って育てることで桜文鳥の良きパートナーとなり、絆を深めていくことができます。
皆さんもぜひペットに桜文鳥をお迎えしてみてはいかがでしょうか。
公開日 : 2017/10/05