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カニは、世界中の海や淡水域に生息している 甲殻類 です。
もちろん、最初から海と淡水に分かれて生息していたわけではありません。
もともと海の中にいたカニが、陸にあがり生息域を広げていったのです。
そのため、現在でも「淡水カニ」と呼ばれるカニが繁殖期のみ海に下るケースは多くあります。
中には、淡水と海水どちらにも適応可能というたくましいカニもいます。
さて、甲殻類は節足動物という大きなグループに含まれています。
昆虫 も節足動物に含まれますから、大きな分類ではカニと近い生き物ということになります。
もしかしたら、カニに虫っぽさを感じる方もいるのではないでしょうか。
また、昆虫よりもカニに近い生き物としては、同じ甲殻類の エビ 、 ヤドカリ があげられます。
いずれも硬い殻を持っているのが特徴で、これはいわゆるカニの甲羅です。
カニはこの甲羅と、2つのハサミをつかって外敵から身を守ります。
ハサミで威嚇し、甲羅でガードすることで効果的に身を守るのです。
この他にも、カニは自切をして身を守ることがあります。
自らの脚を切り離して、危険な状況から脱することがあるのです。
よく、トカゲの尻尾が切れていることがありますが、カニも同じようなことをするのです。
体の一部を犠牲にしてまで…と思われるかもしれませんが、自切した脚はしばらくすると再生します。
はじめはやや小振りですが、 脱皮という工程を経てもとの大きさに近づいていきます。
脱皮は成長するためにも、一生のうち何回も行われます。
体が硬質なため、成長するには古い皮を脱ぎ捨てる必要があるのです。
そのため、川のほとりや浜辺で抜け殻を見つけることもあるかもしれません。
カニのいそうな場所にいったときは、足元をよく観察してみてください。
ハサミを持つことからカニは好戦的だと思われがちですが、 実は臆病な性格です。 (もちろん中には攻撃的な性格のカニもいます。)
多くのカニは何かが近づくと、物陰に隠れたり巣穴に戻ったりしていまいます。
そのため、単独飼育がおすすめなカニも多いのです。
このように臆病な面も多々見られますが、 穏やかな性質も持っています。
しっかりとした環境で飼えば、のびのびとした姿を観察することもできるかもしれません。
中には人懐っこい性格のカニもいるようですし、飼育の楽しみは色々とあることでしょう。
なるべく怖がらせたりしないように工夫し、カニにとって良い環境を整えてあげてください。
レイアウトには、 石や岩、オブジェや流木、サンゴ、ライブロックなどの隠れ家を設置してあげると良いです。
カニの病気といってもピンとこないかもしれませんが、もちろんカニも病気にかかります。
原因や対策方法が判明していないことも多いですが、ここでは代表的なものをご紹介します。
原因…水質悪化などにより、体表がカビに侵されることによって発症します。
症状…体表に白っぽい綿のようなものが付着します。
対策…日頃から水質管理を徹底しましょう。水槽内を清潔に保つことも重要です。
種類…水生のカニ
原因…エラ中の水分が足りなくなり、酸素が不足したときに起こります。
症状…口の近くの出水孔から泡を吹く様子が見られます。
対策…乾燥している可能性が高いので、充分な湿り気、水分を与えましょう。
種類…陸生のカニ
原因…水質悪化や外部感染が考えられます。
症状…体表が変色するなどの異常が現れます。
対策…日頃から水質、水温管理を徹底し、こまめに掃除をしましょう。
種類…陸生、水生のカニ
原因…脱皮中の何等かのトラブルにより起こります。
症状…脱皮が完了できず、途中で終わってしまいます。
対策…日頃から水質管理を徹底し、テラリウムの場合は適度な湿り気を与えましょう。
種類…陸生、水生のカニ
※魚ペットの病気には薬浴をするなどの方法がありますが、カニは薬にとても弱い生き物です。混泳させている魚ペットの薬浴を行うときは、 必ずカニから隔離するよう気を付けてください。
陸上にいるカニを見て呼吸はどうしているのだろう、と思ったことはありませんか?
実はカニは、魚のようにエラ呼吸をしています。
エラ呼吸なのに陸上にいても大丈夫なのは、体内に水を取り込んでいるためです。
体中の水から、酸素を取り入れているのですね。
このため、カニは アクアリウム だけでなく テラリウム という陸地のある環境で飼育することができます。(もちろん、水入れを用意するほか、飼育容器を常に湿らせるなどのお世話が必要です。)
通常テラリウムでは他の生き物を入れず、カニ単独で飼育されることが多いです。
もちろん、 タンクメイトとして違う種類の生き物と一緒に鑑賞することが可能なカニもいます。
その場合は他の水生生物と一緒に、アクアテラリウムやアクアリウムで飼育されるのが一般的です。
具体的には、「淡水カニ」の サワガニ やドワーフクラブ、レッドアップル・クラブなどがタンクメイトとして優秀です。
「海水カニ」では、イソクズガニやカラッパ 、エメラルドグリーンクラブなどがオススメです。
このように混泳できるカニはたくさんいますが、する側・される側ともに捕食の可能性もたかいのでよく相性を見極めましょう。
単独飼育でも充分魅力を楽しむことができますよ。
使用する水は、真水です。
これは、カルキ抜きした水道水のことです。
カルキとは 塩素 (ここでは塩素とします)のことで、水道水にはこれが入っています。
人間にとっては微量で害のない塩素でも、カニにはよくない影響がありますので、カルキ抜きをしなければなりません。
方法としては 汲み置きと中和剤を使うものがあります。
汲み置きとは、文字通り汲んだ水を一定時間置いておくことで、塩素を蒸発させるのです。
室内ですと2日以上かかりますが、日当たりの良い屋外ですと半日ほどで完了します。
もっと手早くカルキ抜きをしたいという方には中和剤がオススメです。
参考価格:1,375円(税込)
メーカー名:エーハイム
内容量:250ml
「海水カニ」の場合、水質には特に気を付ける必要があります。
本物の海水、いわゆる天然海水を使うこともできますが、これが使用できない場合は人工海水を使います。
人工海水をつくる材料は、ペットショップやホームセンターに売られています。
これをカルキ抜きをした水道水と混ぜ、海水の代用として水槽に入れるのです。
pHは海水と同じ7.8〜8.4の間に保ちましょう。
参考価格:946円(税込)
メーカー名:ジェックス
内容量:950g
生産国:日本
水換えの頻度は水槽の大きさや水の量によって変わります。
また、淡水か海水かによっても異なるので、水槽内の環境に合わせて十分な頻度で水換えを行いましょう。
真水(カルキ抜きをした水道水)
カルキ抜き…汲み置き、中和剤のいずれかで行う
水換え…60cm未満の水槽で3日~1週間に1回程度
60cm以上の水槽で1、2週間に1回程度
天然海水、人工海水(真水+人工海水のもと)
pH…7.8~8.4
水換え…60cm未満の水槽で1、2週間に1回程度
60cm以上の水槽で3週間~1ヵ月に1回程度(ただし、いずれもフィルターを付けた場合)
この頻度はあくまで目安ですので、強力なパワーフィルターの場合は2か月に1回程度の水換えで問題ありません。
「淡水カニ」に適した水温は、それぞれの生息域にも寄りますが15〜28℃程度です。
急激な水温の変化が起きないよう、温度差の激しい夏と冬の温度管理に気を付けましょう。
特に夏場は、水温が上がらないように直射日光を避けます。
冷却ファンを使うより空調機で調節することが多いようですので、部屋の中を涼しくすると良いでしょう。
とはいえ、よほど低温か高温でない限りはあまり神経質に水温を気にしなくても大丈夫です。
「海水カニ」の場合は、種類にもよりますが15〜25℃が目安となります。
20℃以上の水温が適したカニさんもいますので、必ず適温を調べておきましょう。
こちらは、ヒーターなどを設置して水温を調節します。
参考価格:6,270円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅X奥行X高さ):5.3×14.4×4.2cm
重量:350g
生産国:インドネシア
飼育容器には様々な大きさのものがあります。
「淡水カニ」の場合、甲羅の幅が5cm程度のカニなら幅30cmの容器で充分です。
大型のカニや複数匹飼育する場合は、40~60cm以上の容器を適宜選びましょう。
容器の種類には、水槽やプラスチックケースなどがあります。
水槽の場合は、ガラスやアクリル製のものがオススメです。
ガラスは独特の美しさが楽しめますが、アクリル製は軽量で扱いやすいです。
参考価格:3,260円(税込)
メーカー名:寿工芸
サイズ(幅X奥行X高さ):30×30×30cm
参考価格:3,980円(税込)
メーカー名:エーハイム
サイズ(幅X奥行X高さ):60×30×36cm
重量:13.5kg
参考価格:8,180円(税込)
メーカー名:ラクシス
サイズ(幅X奥行X高さ):35×20×25cm
生産国:日本
プラスチックケースはより扱いやすく、掃除がしやすいというメリットもあり人気です。
特に陸生のカニは砂利や砂の掃除が大変ですから、プラスチックケースがオススメです。
虫の飼育ケースも応用して使えますよ。
参考価格:908円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ(幅X奥行X高さ):30.5×19.5×23.2cm
重量:610g
生産国:中国
もちろん、「海水カニ」の飼育にもプラスチックケースが使えます。
しかし、「海水カニ」の場合は海水(天然か人工のもの)を使用する手間が発生します。
特にアクアリウムの場合は、容器もしっかりした水槽を使用した方が良いでしょう。
大型の水槽(60cm以上) を使い、パワーの強いフィルターを設置すれば、水換えの手間も省けます。
小型水槽でも飼育は可能ですし、小さいカニの場合は60cm程度の水槽で充分でしょう。
しかし、容器の面積が大きいほど水質悪化が起こりにくくなるということも参考にしてください。
参考価格:9,411円(税込)
サイズ(幅X奥行X高さ):60×45×45cm
「淡水カニ」、「海水カニ」と分けて飼育容器の紹介をしましたが、いずれのカニにしましても気を付けてほしいことがあります。
それは、脱走の危険性があるので、必ず蓋を設置しなければならないということです。
特に、木登りもしてしまうようなアカテガニなどの場合は注意してください。
以上の点に気を付けて、ぜひ素敵な飼育容器を見つけてみてください。
水槽(ガラス、アクリル製)、プラスチックケースなど
甲幅5cm程度のカニ…幅30cmの容器
大型のカニ、複数匹飼育…40~60cm以上の容器
水槽(ガラス、アクリル製)、プラスチックケースなど
小型水槽(60cm未満)、大型水槽(60cm以上)
水質悪化や水換えの手間を考えると、大きめのしっかりとした水槽がオススメ
※木登りが得意なカニもいますので、必ず蓋を設置しましょう。
ここでは、カニを飼育する際に必要となる底砂類についてご紹介します。
合わせて、テラリウムとアクアリウムの違いやそれぞれの環境で気を付けることについても触れていきます。
まず、「淡水カニ」の代表サワガニを例にしつつ、「海水カニ」に適したアイテムについても見ていきましょう。
沢や田んぼなどの水辺に暮らすサワガニの場合、水場と陸地を兼ね備えた飼育環境が理想的。
これはテラリウムとアクアリウムの中間、アクアテラリウムのイメージに近いです。
ご覧のような水槽がアクアテラリウムです。
他の生物では、陸地より水場が多くなる構成になることもありますが、サワガニ飼育の場合はしっかりとした陸地もつくってあげてください。
この陸地が、いわゆるテラリウムの役割を果たす部分です。
そもそもテラリウムとは、陸地で生活する生き物のための空間を水槽などに再現したものです。
サワガニの場合ですと、川辺の陸地が生息域となるので、容易する空間もそれに近いものになります。
飼育容器には、砂利などを敷いてあげると良いでしょう。
参考価格:4,159円(税込)
サイズ(幅X奥行X高さ):52x21x30cm
参考価格:517円(税込)
メーカー名:ジェックス
内容量:1kg
生産国:日本
ご覧のような砂利のほか、 大磯砂と呼ばれるも砂も使用できます。
これは「海水カニ」の飼育容器に入れても、雰囲気が楽しめるので良いですね。
参考価格:790円(税込)
メーカー名:水作
内容量:2.4kg
生産国:日本
その他、 サンゴ砂などの底砂があります。
こちらも、サワガニにも使用できますが「海水カニ」のレイアウトにも使えます。
参考価格:648円(税込)
メーカー名:JUN
内容量:2kg
このように、飼育容器にお好みの底砂を敷いて、陸地をつくってあげましょう。
さらに、石や岩なども配置してあげると、隠れ家もでき自然下の状況が再現できます。
これは、採取したものでもかまいません。
オブジェや 流木 を使用することもできます。
スドー フィールドロック3 S-Aの商品情報
参考価格:1,600円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ(幅X奥行X高さ):13×11.5×10cm
参考価格:782円(税込)
サイズ:15~20cm
以上の底砂類はテラリウム(陸地)の部分に使用できる例としてご紹介しましたが、これはそのままアクアリウムにも使用できます。
アクアリウムは陸地のない純粋な水生生物育成のための空間ですが、これまでご紹介した砂利などを底砂として敷くことができるのです。
もちろん、岩やオブジェなどを配置することも可能です。
オブジェは、「海水カニ」のアクアリウムにも使えます。
さらにオススメなのがライブロックです。
これは、死サンゴに微生物が繁殖した岩のようなもので、海水魚の水槽によく使われます。
隠れ家にも最適ですし、水質改善の効果もあるため一石二鳥です。
参考価格:4,450円(税込)
総重量:1kg(1個当たり200~500g)
数量:3~4個
ぜひこれらのアイテムを活用して、素敵な環境を作ってみてください。
底砂…砂利、大磯砂、サンゴ砂など
アイテム…石、岩、オブジェ、流木など
底砂…砂利、大磯砂、サンゴ砂など
アイテム…石、岩、オブジェ、流木、ライブロックなど
※底砂には相性もありますので、飼っているカニの生態をよく調べてから購入してください。
カニは、基本的には何でもよく食べる雑食性です。
種類によって食べる物は変わりますが、生の魚の切り身や小魚、海藻を食べるカニもいます。
もちろん、市販の人工飼料や生餌もよく食べますし、カニ専用の餌もあります。
様々な餌がありますので、目的や飼っているカニさんの好みに合わせて購入してください。
また、どの餌にもいえることですが、くれぐれもあげ過ぎには注意しましょう。
餌を与えるのは飼育の楽しみですが、あげ過ぎはカニの健康を損ねることになります。
種類や大きさによって量など変わりますが、1~2日に1回程度を目安としてください。
時期によってはあまり食べないこともあるので、そういうときは日にちをあけるなどして、無理に与えないようにしてください。
以下では 、本記事でご紹介しているカニの主な餌をご紹介します。
参考価格:758円(税込)
メーカー名:セラ
内容量:30g
生産国:ドイツ
もし、専用の餌が手に入らない場合でも、金魚の餌や ザリガニ の餌を代用することもできます。
参考価格:341円(税込)
メーカー名:コメット
内容量:200g
生産国:台湾
参考価格:233円(税込)
メーカー名:ヒカリ
内容量:40g
生産国:日本
これらのタイプに加え、イトミミズなどの生餌を好むカニも多いです。
参考価格:212円(税込)
メーカー名:ヒカリ
内容量:10g
生産国:中国
サワガニ…人工飼料、生餌、生魚など
モクズガニ…人工飼料、生餌、生魚など
ドワーフクラブ…人工飼料、生餌など
レッドアップル・クラブ…人工飼料、生餌など
アカテガニ…人工飼料、生餌、小魚、生魚、海藻、野菜など
スナガニ…小魚、生魚、貝など
イソクズガニ…生魚、貝、海藻など
カラッパ…人工飼料、巻貝など
エメラルドグリーン・クラブ…植物性人工飼料、貝など
キンチャクガニ…動物性人工飼料など
ここからは、淡水カニの種類を一緒に見ていきましょう。
代表的なサワガニの他にも、個性豊かなカニがたくさんいますよ。
サワガニは、日本の代表的な「淡水カニ」です。
名前を聞いたことがある方も、多くいらっしゃることでしょう。
英名では、 Japanese Freshwater Crabと呼ばれており、まさに日本固有の「淡水カニ」といった名前です。
青森から鹿児島のトカラ列島の淡水域に、広く生息しています。
甲羅の幅のことを甲幅といいますが、サワガニはこれが2.5cmほどと、やや小ぶりです。
体色は鮮やかな朱色ですが、中には青味がかったものもいます。
体色は、生息域により異なります。
夜に行動するため日中は隠れていることが多く、冬になると冬眠をします。
そのため、飼育の際は隠れ家となる岩や石を設置してあげる必要がありるんです。
また、絶対に必要!というわけではありませんが、エアレーションがあればさらに安心ですよ。
水場に設置して、たっぷり酸素を供給してあげましょう。
参考価格:780円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ(幅X奥行X高さ) :1.8×9×1.8cm
重量:25g
生産国:韓国
水場の他に陸地も必要であるため、アクアテラリウムをイメージして環境を整えてあげます。
もちろんアクアリウムでの飼育も可能ですし、タンクメイトとして混泳させることも可能です。
混泳させる場合は、 メダカ や アカヒレ 、 グッピー や ネオンテトラ などの穏やかで比較的飼育しやすい魚を選びましょう。
飼育の際は1〜2匹程度が理想ですが、5匹くらいまでなら複数匹飼育が可能です。
しかし、縄張り意識が強いのであまり多く飼うことはオススメしません。
多く飼いたい場合は、オスの数を1匹にするなど工夫しましょう。
入手はペットショップで行うこともできますし、きれいな沢や田んぼの近くで採取することも可能です。
鮮魚売り場で見かけることもあります。
購入する場合のお値段は、1匹30~150円前後が目安となります。
まとめて購入するとさらにお安くなったり、状態や品種によってはお高くなることもあります。
また、飼育とはあまり関係のない情報ですが、サワガニには寄生虫がいます。
ですので、普通に飼育する場合には特に心配する必要はありませんが、食用する際には必ず火を通すように気を付けましょう。
英名:Japanese Freshwater Crab
原産地:日本
甲幅:2.5cm
値段:30~150円前後
寿命:5~10年程度
環境:アクアテラリウム、アクアリウム
入手のしやすさ:容易
モクズガニは、 日本やアジア 、ロシアなどの淡水域に生息しています。
食用として広く流通しているため、ご存じの方も多いかもしれません。
有名な「上海カニ」に近い種類ですから、見た目も似ています。
ちなみに、英名ではJapanese Mitten Crabと呼ばれており、mittenとは手袋を意味します。
モクズガニは手袋のようなハサミを持っているのです。
たしかに、手袋のようなふわふわとしたハサミですね。
大振りなハサミですが、全長も15~20cmと大型です。
甲幅だけでも7~8cmはあるといいます。
この大きさですと、川の近くにいたら目に付きそうですよね。
川辺だけでなく、田んぼなどでも見かけることができます。
しかし、いつも淡水域にいるわけではなく、繁殖の際は海へ下ります。
実は、繁殖期に海へ下る陸生のカニは多く、モクズガニもそのうちの1種類なのです。
このため、モクズガニは淡水だけでなく海水にも適応することができます。(この能力を、 浸透圧調整能力といいます。)
もし飼育時に繁殖を行いたい場合は海水が必要となりますし、孵化後の幼生と呼ばれる段階でも海水は必須です。
そうとはいえ、海水が必要となるのは特殊な状況下のみですから、普段の飼育の際は「淡水カニ」と同じ扱いで大丈夫です。
飼育環境は、しっかりとした水場と陸地のあるアクアテラリウムが理想的でしょう。
大型のカニですから飼育容器も大型のものを用意し、複数匹飼育をしない方が無難です。
どうしても複数飼いたい場合はペアにするか、3匹程度を目安としましょう。
いずれにしてもしっかりとした飼育環境が必要です。
また、大型のカニにいえることなのですが、ハサミの力がとても強いので注意しましょう。
手に入れるには、生息場所で採取するほか、購入することが可能です。(採取の際は、許可されている場所かどうか事前に調べておきましょう。)
ペットショップで購入することもできますが、食用のものを活きたまま手に入れることもできます。
購入される場合、目安となるお値段は1匹300~1,000円前後となります。
サワガニと同様寄生虫がいるカニでもありますので、食用とする場合は必ず火を通しましょう!
英名:Japanese Mitten Crab
原産地:日本、アジア、ロシアなど
甲幅:7、8cm
値段:300~1,000円前後
寿命:5年程度
環境:アクアテラリウム
入手のしやすさ:容易
ドワーフクラブとは、ゲオセサルマ属というカニの種類の総称です。
ドワーフとは神話などに出てくる小さな生き物ですが、そこから派生して「小さい」という意味を持ちます。
そのため、 ドワーフクラブはとても小さく、種類によっては1cmに満たないものもあります。
また、成長してもほとんど大きさが変わらないのが特徴です。
具体的な種類としては、バンパイアクラブがあげられます。
紫色でとてもミステリアスな雰囲気ですね!
バンパイアという名前の由来となった黄色い目もとても魅力的です。
種類によっては、背面が黄色くなります。
鮮やかな色合いから、別名カーニバルクラブとも呼ばれています。
インドネシアのスラウェシ島に生息しており、甲幅は1.5cmほどです。
独特の色合いが人気の品種で、ドワーフクラブの代表格といっても過言ではありません。
また、ほかにも人気の種としてレッドデビル・クラブがいます。
こちらもビビットなカラーが魅力的ですね。
原産地はインドネシアで、甲幅は同じく1.5cmほど。
どちらのカニも夜行性で、普段は物陰に隠れていることが多いです。
また、 熱帯地方のカニなので、飼育の際は水温をやや高めにするのがポイント。
最低でも20℃以上に保ちましょう。
飼育環境も水場と陸地が重要となりますので、アクアテラリウムが理想的です。
しかし、陸地での生活も重要なカニですので、テラリウム寄りのレイアウトにしても良いでしょう。
複数匹飼育も可能ですので、 ペアにしたり、5匹程度でも飼育が楽しめます。
捕食の危険もありますが、大人しい水生生物となら混泳も可能です。
値段はバンパイアクラブ、レッドデビル・クラブともに1,000円前後となります。
数匹まとめて買うとお安くなることもあります。
英名:Vampire Crab、Carnival Crab
原産地:インドネシアのスラウェシ島
甲幅:1.5cm
値段:1,000円前後
寿命:5年程度
環境:アクアテラリウム
入手のしやすさ:容易
英名:Red Devil Crab
原産地:インドネシア
甲幅:1.5cm
値段:1,000円前後
寿命:5年程度
環境:アクアテラリウム
入手のしやすさ:容易
レッドアップルクラブ 1CM+- 3匹 淡水 pic.twitter.com/8JL4CPWKRv
— 国産グッピー専門店またのきや (@guppy_shops) November 9, 2016
レッドアップル・クラブ は、鮮やかな赤色が特徴的な「淡水カニ」です。
和名ではハマベンケイガニと呼ばれます。
名前の通り、りんごのようなつややかな発色を持っています。
個体によっては背面が黒色をしているので、美しいコントラストカラーを楽しむことができます。
#レッドアップルクラブ #バンパイアクラブ
— アミーゴ鳳店 (@amigo5150) October 19, 2016
良いの来てますよぉ~♪
いつもすぐに売り切れます!!お早めに(*^-^*) pic.twitter.com/qFTzG7geaz
甲幅は約3.5cm程度とやや小型ですが、華やかなカニさんなので目立ちそうです。
インドネシアの海岸や日本の南西諸島などで見かけることができます。
海岸と聞いて不思議に思われるかもしれませんが、 実はこのカニ、淡水だけでなく海水でも生活ができるのです。
和名に「浜」と付いているのも納得ですね。
その名の通り、淡水よりも海水寄りの汽水に適応しています。
もちろん、飼育方法は「淡水カニ」と同じ扱いで問題ありません。
理想的な飼育環境は、しっかりとした水場と陸地のあるアクアテラリウムです。
南の暖かい水域にいるカニさんですので、水温は20℃以上だと安心です。
複数匹飼育も可能ですが、飼育容器の大きさに合わせて数を決めましょう。
60cm水槽で2、3匹程度なら安心です。
混泳もできますが、小型ですので捕食などに気を付けたいところです。
気になるお値段ですが、1匹800~1,000円前後となります。
カラーに個体差があるカニさんですので、ぜひお気に入りの一匹を探してみてください。
英名:Red Apple Crab
原産地:インドネシア、日本の南西諸島
甲幅:3.5cm
値段:800~1,000円前後
寿命:3~5年程度
環境:アクアテラリウム
入手のしやすさ:容易
アカテガニは、日本をはじめ東アジアの広い水域に生息しています。
「赤手蟹」という名前の通り、ハサミが特徴的な赤色をしており鮮やかです。
個体によっては、体色が真紅を帯びていたり、黄色味がかっていることもあります。
甲幅は4cm程度です。
川の近くや河口付近、湿地帯などに生息しており、水場から離れた森林でも見かけることができます。
なんと、 木登りが得意で木の上で見つかることもあります。
それにしても、「カニはエラ呼吸をしているのにそんなに水場を離れて大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
実は、 アカテガニは乾燥にとても強いのです。
そうというのも、アカテガニは体内から吐き出した水を再び取り込み、循環させるというシステムを体に備えているのです。
このため、とても丈夫なカニでもあります。
また、普段は陸地で生活しているアカテガニですが、時期によっては海岸で多く見かけることができます。
これはモクズガニの項目で述べた習性と同じで、アカテガニのメスは、孵化間近になると卵を抱えて海へ移動するのです。
潮が満ちて大潮になる満月、あるいは新月の晩に海へたどりついたアカテガニは、水中に卵を放ちます。
波に乗って孵化した 幼生は、小ガニの姿になるまで海で過ごします。
小ガニに成長できたアカテガニは海から陸地へ上り、繁殖期には再び海へ戻ります。
なんとも神秘的なサイクルですよね。
飼育下では、このアカテガニの一生のうちの一部分に触れることになります。
おそらく多くの方が、陸に上がり成長したアカテガニを飼育されることとなるでしょう。
海で育ったアカテガニですが、飼育の際は「淡水カニ」と同じ真水を使用します。
陸生が強いので水場のあるテラリウムや、アクアテラリウムでの飼育がオススメです。
テラリウムで飼育する場合、水入れを設置するだけで充分です。
複数匹飼育をする場合は、60cm水槽で2~3匹程度を目安としましょう。
日本に生息しているカニですので採取もできますが、ペットショップでの購入もできます。
その場合、値段は1匹500~800円前後となります。
英名:Red Claws Crab
原産地:東アジア
甲幅:4cm
値段:500~800円前後
寿命:5~10年程度
環境:テラリウム、アクアテラリウム
入手のしやすさ:容易
この先では、海水カニの種類を詳しく紹介していきます。
日本はもちろん、さまざまな場所に生息するカニが登場しますよ。
スナガニは、日本を含む東アジアの海岸に生息している「海水カニ」です。
その名の通り、砂浜に巣穴を掘って暮らしています。
巣穴は深く、長いものだと50cm~1mほどにもなります。
比較的小さなカニですが、深く掘るのが得意です。(甲幅は3cm程度です。)
ちなみに、英名ではStimpson's Ghost Crabと呼ばれています。
Stimpson'sとはアメリカのウィリアム・スティンプソン氏に由来しており、彼は海洋生物学などに貢献した動物学者です。
一方Ghost Crabは「幽霊ガニ」という意味になります。
なぜスナガニが幽霊なのでしょうか?
実は、スナガニも属するスナガニ属の総称はGhost Crab(幽霊ガニ)と名付けられています。
なぜこの名前なのかというと、色々な説がありますが足が速いことに関係しているようです。
素早く移動して隠れるのが上手いので、とらえどころのない幽霊に例えたのかもしれません。
「海岸でスナガニを見付けた!」と思ったらさっさと移動してしまってもういない…という経験をされた方もいらっしゃることでしょう。
また、スナガニは足が速いことの他にも視力が良いという特徴を持っています。
さらに、目の色は怯えたときとリラックスしているときで変わります。
通常は赤っぽい色をしているのですが、敵に出くわすと黒っぽくなるというのです。
保護色で擬態する習性もあるため、そのあたりも幽霊への連想に繋がったのかもしれません。
飼育についてですが、スナガニは砂浜に生息しているカニであるため少し特殊です。
飼育環境は、たっぷりとした砂のあるテラリウムが理想的となります。
砂はきめの細かいものがオススメです。
参考価格:1,598円(税込)
メーカー名:マルカン
内容量:2.5kg
生産国:フィリピン
深い穴を掘りますので、飼育容器もある程度の深さが必要です。
砂の深さは30cmを目安とし、40~60cmの高さの飼育容器を選びましょう。
さらに、天然海水または人工海水いずれでもかまいませんので、底部の砂には海水を含ませます。
海水を含ませる部分は、 飼育容器の底部から5cmほどの高さがあれば充分です。
ときどき霧吹きで水分を補給し、涼しい場所に飼育容器を置きましょう。
冷却ファンなどは使えませんので、夏場や冬場は空調機を使用します。
複数匹飼育もできますので、60cm水槽に2、3匹程度を目安としてください。
また、 ショップでの取り扱いはあまり行われていないようなので、採取が主な入手方法となります。
しかし、前述した通りとても素早いカニさんなので、捕まえるのは難しいかもしれません。
巣穴にいるときを利用すると捕獲に成功しやすいようですので、ぜひチャレンジしてみてください。
英名:Stimpson's Ghost Crab
原産地:東アジア
甲幅:3cm
値段:取り扱いが少なく詳細不明
寿命:3年程度
環境:テラリウム
入手のしやすさ:やや難しい
イソクズガニとは、 日本の房総半島以南の海に生息している「海水カニ」です。
日本のほか、インド洋や西太平洋の沿岸にも生息しています。
目を引くのが見た目ですが、 磯屑という名前の通り海藻などを体にくっつけています。
これは擬態をするためで、この姿で海藻の中にいると敵に見つかりにくいのです。
大きさは、甲幅が 3cm と小型です。
この大きさなら、海岸で出くわしても分からないかもしれません。
しかし、動きは鈍いので、見つけさえすれば簡単に捕まえることができます。
もし見つけたら、ぜひ持ち帰って飼育をしてみてください。
飼育には、海水をいっぱいに張ったアクアリウムが適した環境となります。
レイアウトの際は、やはり海藻を入れるのがオススメです。
擬態の様子を楽しめるかもしれません。
ただし、擬態に使用されてしまう海藻は、大きく育たないことがあるので注意が必要です。
また、食害されることもあるので、海藻メインの水槽にする場合には、イソクズガニの飼育は避けた方が良いでしょう。
海藻以外のアイテムとしては、 サンゴ があります。
色の派手なサンゴを入れれば、イソクズガニがかえって目立つのでおもしろいかもしれません。
ライブロックや流木などの隠れ家も入れてあげましょう。
さらに、イソクズガニの場合は混泳もオススメです。
実は、イソクズガニは素晴らしいクリーナー であり、タンクメイトとしても優秀なのです。
混泳させる生き物としては、海水魚や「海水エビ」が良いでしょう。
具体的な「海水エビ」としては、アカシマシラヒゲエビ(スカンクシュリンプ)やホワイトソックスがあげられます。
地味なイソクズガニと対照的に派手ですので、水槽内が華やかになるでしょう。
入手方法ですが、前述したように日本に生息しているので採取ができます。
タイドプールと呼ばれる潮だまりで見かけることがありますが、擬態しているのでよく探しましょう。
購入する場合は、1匹300~500円前後で手に入れることができます。
英名:Tiarinia Cornigera (Tiarinia Crab)
原産地:房総半島以南、インド洋、西太平洋
甲幅:3cm
値段:300~500円前後
寿命:1年程度
環境:アクアリウム
入手のしやすさ:容易
カラッパはカラッパ科に分類される「海水カニ」の総称です。
まるまるとした甲羅が目を引きますが、これは名前の由来にもなっているカラッパ科に共通の特徴です。
カラッパとはヤシの実を意味するインドネシアの言葉から来ており、この丸い甲羅の形から名付けられたのです。
さらに、見た目のほかにもおもしろい特徴があります。
カラッパのハサミは左右で若干形が異なるのですが、右のハサミに大きな突起が付いています。
この突起を利用して、カラッパは硬い巻貝を割ることができるのです。
これは、缶切りと同じ原理を利用しており、突起を支点にしていると言います。
発見された当初、多くの人が驚いたそうです。
どんな風に貝を割るのか、見てみたくなりますね。
さて、見た目や習性など、とても個性的なカニだということが分かりましたが、具体的な種類を見ていきましょう。
まずは、ソデカラッパです。
ソデカラッパは、インド洋、西太平洋などに生息しています。
日本にも生息しており、相模湾以南の海に分布しています。
甲幅は5~8cm程度ですので目に付きやすそうですが、日中は海中の砂の中にもぐっています。
海で見つけるのは難しいかもしれませんが、ショップに流通しているので入手は容易です。
その他にも、マルソデカラッパがいます。
ソデカラッパと名前が似ていますが、マルソデというだけあってこちらの方が丸い印象です。
生息地域はインド洋、西太平洋、相模湾以南の海にかけてですので、ソデカラッパと同じですね。
甲幅は10~13cmと、なかなか大型のカニさんです。
カラーや模様には個体差があるので、お気に入りの1匹が見つかるかもしれませんね。
さて、飼育についてですが、どのカラッパにしても アクアリウム での飼育が理想的です。
砂にもぐる習性がありますので、底砂は通常より厚く敷いてあげます。
隠れ家となる岩やライブロック 、オブジェなども入れてあげるといいですね。
また、 混泳も可能ですが、巻貝などは食べられてしまうので注意しましょう。
値段は、ソデカラッパの場合1匹1,000~1,700円前後です。
マルソデカラッパは1匹4,000~5,000円前後となります。
マルソデカラッパの方が大きいためか高額ですが、カラーによってはお値段が変動するようです。
英名:Reef Box Crab
原産地:相模湾以南、インド洋、西太平洋
甲幅:5~8cm
値段:1,000~1,700円前後
寿命:5年程度
環境:アクアリウム
入手のしやすさ:容易
英名:Giant Box Crab
原産地:相模湾以南、インド洋、西太平洋
甲幅:10~13cm
値段:4,000~5,000円前後
寿命:5年程度
環境:アクアリウム
入手のしやすさ:容易
エメラルドグリーン・クラブは、西大西洋(カリブ海)に生息している「海水カニ」です。
カリブ海のイメージにふさわしい、鮮やかなエメラルドグリーンですね。
カラーには個体差があるので、濃い緑や褐色がかった草色などのバリエーションを楽しむことができます。
小型(甲幅3cmほど)のカニさんですが、美しい色なので充分見応えがありそうですね。
また、 エメラルドグリーン・クラブは植物性の餌を好むカニでもあります。
完全なベジタリアンというわけではありませんが、植物をつかった人工飼料などを与えるとたくさん食べてくれます。
水槽内に発生した苔や藻類も食べてくれますので、クリーナーとしての能力も優秀です。
参考価格:725円(税込)
内容量:30g
もちろん、タンクメイトとして混泳させることができます。
同じ植物性の餌を好む海水魚ですと、餌やりも楽でしょう。
飼育はアクアリウムで行い、 水温は24℃前後に設定しましょう。
穏やかなカニさんですので複数匹飼育もできますが、水槽の大きさに合わせて飼育してください。
60cm水槽で3~4匹程度が目安となります。
気になるお値段ですが、1匹900~1,800円前後となります。
カラーによってお値段が変わるようです。
英名:Emerald Crab
原産地:西大西洋(カリブ海)
甲幅:3cm
値段:900~1,800円前後
寿命:2~4年程度
環境:アクアリウム
入手のしやすさ:容易
キンチャクガニは、インド洋 、西太平洋に広く生息している「海水カニ」です。
日本の伊豆大島以南の海にも生息しており、甲幅1.5cmと大変小型です。
見た目がポップなカニですが、英名もPom-Pom Crabと可愛らしい名前です。
pom-pomとは玉ふさ(いわゆるポンポン)のことですが、たしかにカニのハサミに何かが付いていますよね。
実はこれ、 イソギンチャクなのです!
イソギンチャク?と驚かれるかもしれませんが、キンチャクガニはこれをハサミに付けて身を守っています。
たしかにイソギンチャクには毒がありますから、立派な防衛手段になります。
キンチャクガニは、外敵が近づくとイソギンチャクを振り上げて威嚇します。
その様子がポンポンを持って踊っているように見えるため、「海のチアガール」という別名の由来にもなりました。
外敵から身を守れるなんて素晴らしい効果ですが、何だかカニばかりが得をしているようですね。
しかし、実際はイソギンチャクにもメリットがあります。
イソギンチャクは食べ残しをもらうことができますし、色々な場所に移動することも可能になります。
そのため、イソギンチャクとキンチャクガニの間には共生関係が成り立っているのです。
イソギンチャクと共生するカニがいるとは驚きですが、飼育をすれば、ご自宅で生態を観察することができます。
飼育環境は、もちろんアクアリウムです。
暖かい海に生息していますので、 水温は24℃前後にしてあげてください。
混泳は可能ですが、小型ですので海水魚に捕食される危険があります。
また、複数匹飼育をすると争いをしたり、イソギンチャクを取り合うこともありますので、避けましょう。
値段は1匹800~1,500円前後となっています。
ぜひ、可愛いキンチャクガニをご自宅にお迎えしてあげてください。
英名:Pom-Pom Crab
原産地:伊豆大島以南、インド洋、西太平洋
甲幅:15cm
値段:800~1,500円前後
寿命:3~5年程度
環境:アクアリウム
入手のしやすさ:容易
「淡水カニ」と「海水カニ」の基本的な飼育情報をご紹介しました。
一口にカニといっても、それぞれが色んな特徴を持っています。
生息する場所も違えば、生態も個性豊かでした。
しかし、今回取り上げたのは数あるカニの中でもほんの一部です。
ぜひ、お気に入りのカニを見つけて大切にお世話してあげてくださいね。
最終更新日 : 2023/04/21
公開日 : 2017/06/23