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うさぎ の飼育といえば何を思い浮かべるでしょうか?
多くの年代の人にとって、「小学校の庭で飼われている白くて目が赤い大きなうさぎ」が一般的ではないでしょうか。
しかし、近年のペットブームの中で、うさぎは立派な家庭用ペットとしてその地位を確立してきました。
ペットショップでもさまざまな種類が売られるようになり、専門店や専門ブリーダーも増えています。
里親になって無償で引き取る方法もあるでしょう。
うさぎの里親とは、ペットショップや ブリーダー からうさぎを購入するのではなく、他の飼い主や動物保護団体からうさぎを無償で譲り受けること。
または譲り受けた人を指す言葉です。
他の飼い主から譲り受ける場合、その飼い主は事情があってうさぎを今後飼えない状態にあります。
また、動物保護団体から譲り受けるうさぎは、捨てられて拾われたうさぎ、保健所から引き取られたうさぎ、迷いうさぎなどがいます。
飼い主の条件や保護団体が掲げる条件を満たしていれば里親としてうさぎを迎えることができるでしょう。
うさぎの里親を探す理由は、元の飼い主にとっても保護団体にとっても「新しい飼い主を見つけること」。
しかし、その里親は誰でも良いわけではありません。
今まで育ててきたうさぎを大切にしてくれる人、捨てられるなどして傷ついたうさぎに寄り添える人が求められます。
求められるポイントは以下の通り。
うさぎの飼い主や動物保護団体は里親の条件を必ずいくつか条件を出しています。
その条件はうさぎがこれから幸せに生きていく中で、必要なことだと考えられる項目が設定されています。
うさぎの里親になるためには、この飼い主や動物保護団体の出す条件をクリアすることが大前提。
多くの動物保護団体は他の飼い主から譲り受けるよりも条件が厳しいのが一般的です。
一度捨てられたうさぎですから、譲る側も慎重になるのでしょう。
うさぎの里親になりたい場合は、まず自分がまずこれらの条件に合っているかどうかを十分に検討しなければいけません。
条件とは例えば、場所や広さなどの住環境、飼育に関しての知識や他の動物や先住うさぎの有無、時間に余裕があるかどうか、愛情を持って今後うさぎと一生一緒にいてくれるかなどです。
最も里親として適切なのは、「以前に飼ったことがある人」でしょう。
うさぎの飼い方を熟知していれば、里親として申し分ありません。
しかし、必ずしもうさぎを飼った経験がなくてはいけないわけではありません。
うさぎの飼い方をしっかり勉強して知識を持っており、うさぎが必要な環境を整えることができる人であれば、以前飼ったことがあるかどうかは問題ではありません。
したがって、うさぎを里親として迎えたいのであれば、まずうさぎの飼育方法を知らなければいけません。
現在の飼い主とコンタクトを取る前、うさぎと実際に面会する前までに飼育書などでうさぎの飼い方を勉強しておきましょう。
うさぎにとって、生活環境が変わることは大きなストレスになりかねません。
もともと被捕食動物であるうさぎは、臆病な性格であり環境の変化を好みません。
住環境がガラリと変わり、飼い主も変わった上に、自分の敵となる動物がいれば大きなストレスを受けます。
また、先住うさぎがいる場合も同様。
うさぎの多頭飼いは難しく、オス同士やメス同士なら相性を確認する必要がありますし、オスとメスなら望まぬ妊娠は避ける必要があります。
うさぎ同士を分けて飼うにしても、お互いの存在がストレスになってしまうことも。
さらに、部屋での散歩をする際や温度管理など多頭飼いは飼い主も神経を使う箇所が多々あります。
したがって、里親募集の条件の中には、「他の動物やうさぎを飼っていないこと」を条件とするものも多いものです。
もし、他の動物や先住うさぎがいる場合は、先住うさぎと里親として引き取るうさぎの相性を確認することが必要となってきます。
現在の飼い主や団体に必ず確認しておきましょう。
里親となる上で最も重要なのは、うさぎの新たな飼い主として信用に足る人物かどうかです。
世の中には、里親として犬や猫などの動物をもらってきては虐待を繰り返すような信じられない人間もいます。
そのため、動物保護団体や元の飼い主は慎重にならざるを得ません。
虐待がないにせよ、里親となる人がうさぎをこれから最後まで責任もって面倒を見てくれるか、うさぎの幸せを見守ってくれるかをしっかり判断する必要があります。
したがって、「信頼できる人間であること」が里親となるためにまず必要不可欠といえるでしょう。
ペットショップやブリーダーからお金を出して購入するのに比べて、多くの条件を必要とするうさぎの里親となることのメリットとは、どんなところでしょうか。
実は無償であることにも、メリットはいくつかあります。
里親となる場合、ペットショップやブリーダーから買うのと決定的に違うのが、うさぎ自体の値段です。
多くの場合、里親は無償で譲り受けるもので、ここにお得さを感じて里親になりたいという人は多いもの。
ただし、初めの病院での検診や ケージ などの道具が里親負担となることも多いので知っておきましょう。
里親から譲り受けるメリットとして2番目に大きいのは、 しつけ がある程度終わっていること。
特にうさぎはトイレトレーニングを多くの飼い主が行なっています。
トイレを正しい場所でさせるトレーニングはなかなか根気のいるもの。
里親として迎えるときにしつけが完了されたうさぎなら、自分でしつけする手間がかかりません。
ただし、うさぎは繊細な生き物。
環境が変わったことでトイレが上手くできなくなってしまうこともありますので、そのことも知っておきましょう。
優良でないペットショップで動物を購入すると、購入後のアフターケアが全くない場合も多いものです。
そのとき、飼い主は自身の判断でしつけなどを行うことを余儀なくされてしまいます。
しかし、里親であれば、もともとそのうさぎをよく知る飼い主や動物保護団体に飼育相談がしやすくなりますね。
しつけや病院のことなど緊急時でも安心。
飼育に関して不安があれば、積極的に質問していきましょう。
元の飼い主や団体も、そのうさぎがその後どう過ごしているか気にしているものなので、快く相談に乗ってくれます。
日本はまだまだ動物愛護後進国と呼ばれていることをご存知でしょうか?
テレビなどでブームが作り出され、その可愛さのあまり飼育方法などをよく知らないまま飼い始める、またはペットショップなどで目にとまってつい購入してしまう。
日本ではそんな理由から簡単に動物の命が売り買いされています。
それでも、最後まで愛情を注いで育てるなら良いのですが、飼育方法やその動物についてしっかりした知識がないまま飼い始めて後悔したという飼い主も残念ながら多いもの。
その結果、保健所で 殺処分 されたり、捨てられたりという動物が出てくるのです。
里親になるということは、一度そのように無責任な飼い主によって裏切られた動物を引き取るということ。
また、事情があって飼えなくなった飼い主の中にも、最後の手段として保健所や路上に捨てるという選択肢を考えている人もいないとはいえません。
そんな飼い主とうさぎを救うことになります。
里親になることで、うさぎの命を間接的に救うことができるのです。
里親としてうさぎを迎えることにはもちろんデメリットもあります。
特に動物保護団体からうさぎを譲り受けるなら手続きなどが面倒なことも多いようです。
保護団体はもちろん元の飼い主も、うさぎが今後どんな人間とどのように暮らしていくのか気になるもの。
それもそのはずで、うさぎの幸せを真に願っている分だけ、慎重に手続きを踏んでいくことが理想とされています。
里親となるための連絡のやり取りや譲り受ける前のトライアル、各種書類の記入など、簡単には里親となれないことが面倒だと感じる人も多いことでしょう。
しかし、その面倒こそが、あなたとうさぎがずっと一緒にいられるかどうかの適性診断になります。
もしこの適性診断で不当と判断されたのであれば、たとえペットショップなどで簡単に手に入るとしても、うさぎを飼うのに向いていないという他ありません。
うさぎは臆病で神経質な動物です。
飼い主が急に変わることでストレスになり病気になる、なかなか新しい飼い主に慣れないという可能性もあります。
これは、幼齢期から飼い始める方が、成長してから飼い始めるよりも格段に懐きやすいことに起因します。
多くの里親募集は成兎なので、新しい飼い主になるべく早く慣れてもらう努力をするしかありません。
しかし、慣れについてはかなり個体差があるため一概にはいえません。
家庭で人と接していたうさぎの方が、適応能力があったのか新しい飼い主をすんなり受け入れて人懐こかったということもあります。
うさぎの里親になるためには、里親を探す飼い主または動物保護団体を探す必要があります。
インターネットで検索すれば一定数の里親募集が出てきます。
募集条件が合うなら、その里親募集先に直接コンタクトを取りましょう。
一般的に、コンタクトを取り、自分の状況と相手の状況の情報交換が済んだ後、実際にうさぎに会うことになります。
その後、本当に飼えるかどうかのお試し期間でトライアルとしてうさぎを預かることもできるでしょうが、このトライアル期間は省かれる場合もあります。
里親として迎えることができると判断し、なおかつ里親として任せられると判断されたとき、はじめて里親となることができます。
インターネット以外でも、お住いの市や区の保健所・保健センターで里親を募集することがあります。
保健所や保健センターにいるのは犬猫がほとんどではありますが、うさぎがいないか問い合わせてみるのも良いでしょう。
うさぎの里親になるためには、うさぎを飼いたいという気持ちだけではいけません。
うさぎの飼育方法を知って、うさぎを愛して最後まで責任もって面倒を見る覚悟が必要です。
お金を出して手に入れるときと異なり、大変な手続きが多いものですが、人に慣れてしつけが完了したうさぎが無償で手に入るかもしれません。
それによって、より多くのうさぎの命を救うことに貢献し、日本の動物愛護精神を向上する手助けになります。
里親としてうさぎを迎えるなら、絶対に最後までそのうさぎを愛して可愛がってあげてくださいね。
その子は少なくとも一度飼い主が変わってナーバスになっています。
二度とそんな思いをさせないためにも、あなたが「最後の飼い主」として面倒をみてあげましょうね!
公開日 : 2017/05/10