Top > 魚類/甲殻類/水生生物 > 淡水魚 > 淡水魚の種類
本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
今回は、魚ペットの中でも飼いやすいことで有名な、 アカヒレ についてご紹介していきます。
もちろん、飼ったことがあるという方もいらっしゃれば、アカヒレをご存じでないという方も多くいらっしゃることでしょう。
ですが、ご安心ください!
本記事では、どんな方にもお楽しみ頂けるように、様々な項目を用意致しました。
ざっくりとしたアカヒレの基本データから、詳しい飼育情報までを一気にご覧頂くことができます!
さらに、より分かりやすくご覧頂けるように、簡単な流れに沿って各項目ごとに知識を蓄えて頂きます。
以下が、本記事の内容となります。
3. アカヒレについて知ろう! ~品種とそれぞれの値段は?~
8. アカヒレについて知ろう! ~アカヒレを飼ってみよう!~
アカヒレ は、50年ほど前から飼育が楽しまれている観賞魚です。
その名の通り、赤いヒレが特徴的な淡水魚で、温帯や熱帯地域に生息しています。
1932年、中国の広東省にある 白雲山 ではじめて正式に発見されました。
White Cloud Mountain minnow という英名も、この地にちなんでいます。
ご存じの方も多くいらっしゃるでしょうが、白雲山は観光名所として有名です。
この白雲山でアカヒレが発見された際、研究者を導いたのはタンという名の少年でした。
そのため、学名の Tanichthys albonubes は彼の名にちなんでいます。
しかし、現在白雲山でアカヒレの姿を見ることはできません。
残念なことに、開発などの影響でいなくなってしまったのです。
現在流通しているアカヒレのほとんどは、白雲山で発見されたものから繁殖され、人の手で育てられたブリード個体です。
では、アカヒレの野生種は全ていなくなってしまったのでしょうか?
近年、ベトナム北部で新種が見つかっているのです。
そちらの個体は、 ベトナムアカヒレ として流通しており、白雲山系のアカヒレとは性質が異なります。
(性質の違いについては、品種や特徴の項目で詳しく述べていますので、ぜひご参照ください)
また、アカヒレはとても安価であることでも知られています。
かつて、 ネオンテトラ が高価だった頃は、プアマンズテトラ(貧乏テトラ)と揶揄されることもありました。
しかし今では、観賞魚の中でも屈指のロングセラーペットとして名を馳せています!
ほかの観賞魚同様、アカヒレには様々な改良品種が存在します。
珍しい改良品種を愛でるのも、観賞魚を飼う楽しみのひとつです。
この項目では、特に代表的なアカヒレの品種を 4種類 、それぞれの値段とともにご紹介致します。
ぜひ、お気に入りの品種を見つけてみてください!
ノーマルアカヒレ は、最もポピュラーで、基本的な品種です。
この品種の魅力は、なんといっても 赤いヒレ です!
どこか日本の メダカ を思わせる趣深い味わいも、人気のひとつといえるでしょう。
原種に近い品種ですから、飼いやすさもバツグンです。
お値段は、 50~100円 ほどになります。
10円単位 で売られることもありますが、大型熱帯魚などの活き餌として扱われる場合、安くなることがあるようです。
ペットとしてきちんと扱われる場合でもかなりお安いですから、簡単に購入することができます。
ぜひ、かつて白雲山の渓流を泳いでいた野生種を思わせる姿を、ご自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。
ノーマルアカヒレに次いでポピュラーな品種が、この ゴールデンアカヒレ です。
黄色味の強いノーマル品種を固定することでつくられた、改良品種です。
ご覧のように、全身が透き通ったライトイエローで、尾ビレやエラ部分の赤がよく映えます。
成長すると、淡い黄色がまさに黄金のように濃く変化するので、育てがいがある品種といえます。
光の加減によっては、瞳が青く輝きます。
ノーマル品種と同様に、丈夫で飼いやすいのも魅力的です。
お値段は、 70~150円 ほどになります。
ノーマル品種よりも若干高めですが、やはりお安いことには変わりありません。
華やかな美しさと丈夫さをあわせ持つゴールデンアカヒレを、ぜひ購入されてみてはいかがでしょうか。
優雅なヒレが特徴の ロングフィンアカヒレ は、人気の改良品種です。
この品種には、 ヨーロッパタイプ と 東南アジアタイプ という2つのルーツがあります。
それぞれの地域で繁殖と改良が進んだ結果、現れた品種なのです。
ヨーロッパタイプ は濃い赤色が特徴で、ヒレにゆったりとした曲線が現れます。
東南アジアタイプ は、すっきりした形のヒレに、アクセントとなる赤色が映えます。
ご覧の写真は、東南アジアタイプの品種です。
やはりどちらのタイプにしても、ヒレの美しさが多くのファンを惹きつけているようです。
飼育もさほど難しくはありません。
お値段は、 400~1000円 ほどになります。
ノーマル品種やゴールデン品種に比べて少しお高くなりますが、手に入れやすいお値段です。
エレガントなヒレになればなるほど、価値も高まるようです。
ぜひお飼いになって、魅惑的な姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後にご紹介するのは、 ベトナムアカヒレ です。
前述した通り、白雲山系のアカヒレがいなくなった後、ベトナム北部で発見された新種です。
現在は繁殖も進み、流通しているのはほとんどブリード個体だと思われます。
ノーマル品種と比べて、黒いラインがより鮮やかに現れるのが特徴です。
体長も、ひとまわりほど小さくなります。
しかし、何より特徴的なのは、見た目ではなく性質でしょう。
ベトナムアカヒレの発見地は熱帯よりなので、低温に弱い性質があります。
ですから、ベトナムアカヒレを飼う場合は、水温が低くなりすぎないよう注意が必要です。
お値段は、 200~800円 ほどになります。
金額に少し幅がありますが、最近は比較的お安く手に入れることができるようです。
品種の珍しさにこだわってみたい! という方は、ぜひ購入を検討してみてください。
アカヒレは前述したように、 白雲山 で発見されました。
香港の一部 にも生息していましたが、白雲山同様、今では絶滅したと考えられています。
現在は、 ベトナム北部 で見つかった新種に加え、中国南部や広東省の一部で、野生種が見つかっています。
体長は 4cm 程度で、日本のメダカとほとんど変わりません。
ベトナム北部発祥のベトナムアカヒレなどは、これよりひとまわり小さい 3cm ほどになります。
また、個体によっては、尾ヒレの色味が濃いものと薄いものがあります。
ノーマルアカヒレの場合は、 尾ヒレが濃い方がオスで 、 メスは薄く 、 腹部にふくらみがあります 。
さらに、オスのアカヒレは、 フィンスプレッディング を行うという特徴があります。
これは何かというと、オス同士で威嚇したり、メスに求愛したりするときに見せる、ヒレを使った行動です。
ヒレを大きく広げてオスに自分を誇示したり、ダンスのように舞ってメスにアピールをするのです。
このダンスがはじまると、水槽内は一気に華やぎます。
このほかにアカヒレの特徴をあげるとするならば、やはり、 圧倒的な飼いやすさ があげられます。
まず水温ですが、 10~30℃前後 であれば、飼育が可能です。
(もちろんこれは、ベトナムアカヒレ以外の場合です。ベトナム系は 25℃ くらいに保ちましょう)
よほどのことがない限り、無加温で飼育することができます。
さらに、水質についても、弱酸性から弱アルカリ性の間での飼育が可能です。
水道水を使っても特に問題はありませんが、中和剤を使えばさらに確実となります。
このように、水温、水質にも幅広く順応できてしまうのが、アカヒレの最大の魅力でしょう。
では、水槽の大きさはどうでしょうか?
コップで飼うこともできる観賞魚、 「コッピー」 とまで呼ばれるくらいですから、コップで飼ってみたい! と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、小さすぎる容器はおすすめできません。
目安としては、 30cm水槽 に 5 、 6匹程度 が理想です。
フィルターがあればなお安心ですが、無い場合はこまめな水換えを行うようにしましょう。
アカヒレの性格は、とても 温和で穏やか です。
オス同士では、多少は威嚇をするかもしれませんが、ケンカは滅多にしないといわれています。
飼い主さんが必要な環境を整えてあげれば、のんびりと泳いでいてくれそうです。
もうひとつ、性格をあげるとするならば、 食いしん坊 である、ということがいえるでしょう。
これは、意外に思われるかもしれませんね。
実はアカヒレは、必要以上に餌を与えると、詰め込めるだけ詰め込んでしまう(!)のです。
ですから、餌やりには注意が必要です。
アカヒレが肥りすぎてしまうと、体調にも見た目にも良くないですから、餌の量には充分気をつけましょう。
食いつきも素早い ですから、もしほかの観賞魚と混泳をさせる場合は、アカヒレが餌を全て食べてしまわないよう工夫したいですね。
アカヒレの寿命は、 3、4年 程度だといわれています。
中には、もう少し長く生きた例もあるようです。
アカヒレはとても丈夫な魚ですから、飼い主さんが心を込めてお世話をしてあげれば、長生きをしてくれるはずです。
ぜひ、大切にお世話してあげてください。
アカヒレに限らず、観賞魚にかかりやすい病気には様々なものがあります。
ここでは、アカヒレがかかりやすい病気の中でも、特に代表的なものを 5種類 ご紹介致します。
さらに、それぞれの病気に有効な魚病薬もご紹介致しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・原因…白点虫(イクチオフティリウス)が寄生することによって発症します。
・症状…ヒレ先から全身にかけて、芥子粒大の白点が現れます。
・対策…水温を 30℃ 以上に引き上げます。塩浴や薬浴も有効です。
・原因…繊毛虫の一種が寄生することによって発症します。
・症状…全身に白点が現れます。 白点病 より細かく、黄色味のある白点です。
・対策…水温を 30℃ 以上に引き上げます。塩浴や薬浴も有効です。
・原因…傷口に、カラムナリス菌が感染することにより発症します。
・症状…ヒレ先が充血して白くなり、溶けます。口のまわりも欠けることがあります。
・対策…水温を 30℃ ほどに引き上げます。塩浴や薬浴も有効です。
・原因…傷口に、水カビ菌が感染することによって発症します。
・症状…ヒレや傷口にやわらかい白色のかたまりが現れます。
・対策…外傷に気をつけましょう。薬浴や、薬の塗布も有効です。
・原因…細菌が繁殖し、感染することで発症します。
・症状…ウロコが剥がれ落ちたり、体表が充血し溶けるなどします。
・対策…水質管理を徹底しましょう。薬浴や、薬の経口投与も有効です。
アカヒレはとても丈夫な生き物ですが、極端な水質悪化に晒されれば病気になってしまいます。
やはり、飼い主さんの日頃のお世話がとても大切です。
きちんと管理をし、いざというときのために魚病薬を用意しておきましょう。
病気についてもっと詳しく知りたい!という方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
⇒参照記事: 可愛い熱帯魚を守るために!病気の種類と予防、対策、治療方法まとめ!
さて、いよいよここからは、アカヒレを飼う際に重要になるポイントを、具体的にご紹介致します。
まずは、アカヒレを飼う前に、 1.準備するもの についてご覧頂きます。
次に、 2. 餌 についてご紹介し、最後に 3. 繁殖 についてご紹介致します。
前述した通り、アカヒレは 4cm 程度の小型観賞魚ですから、幅 30cm の水槽で 5 、 6匹 飼うのが理想となります。
ひとまわりほど小さいベトナムアカヒレの場合でも、ほぼ同じと考えて大丈夫です。
以下のような水槽でしたら、問題なく飼うことができるでしょう。
もし、もっと大きな水槽にたくさんのアカヒレを群泳させたい! という場合は、 25匹から30匹 くらいに幅 60cm の水槽が目安となります。
何度もいいますが、小さなコップで飼うのはおすすめしません。
小さなコップですと、すぐにアカヒレが弱ってしまい、数週間ももたないでしょう。
やはり、長くお世話して鑑賞を楽しむなら、ある程度余裕をもった環境づくりが必要になります。
しかしそれでも、 「コッピー」 という響きに惹かれてアカヒレに興味を持った方もいらっしゃるでしょうし、水槽以外で飼ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、充分な広さがあり、良い環境が整えられるものでしたら、基本的にはどんな容器でも飼育が可能です。
キャンディボックス や 大型ビーカー 、大振りの ガラス保存容器 など、身の回りのものから採用してみるのも良いでしょう。
ぜひお気に入りの一品を見つけて、お飼いのアカヒレに最高の環境を整えてあげてください。
アカヒレを飼う場合、 フィルター は必ずしもいるわけではありません。
水槽に充分余裕があれば、設置せずに飼うことも可能です。
ですがその場合、水質悪化に気をつけなければなりません。
アカヒレの最大の特徴は丈夫さですが、水質が悪化すれば病気になってしまいます。
フィルターを設置しない場合は、こまめな水換えが必要になります。
もし設置をするのであれば、小さな外掛けフィルターなど、手頃なものがおすすめです。
購入するときは、水槽の大きさに合わせてよく吟味しましょう。
ちなみに、フィルターを設置する場合の水換えの頻度は、 1、2週間に1回程度 です。
設置しないという場合は、 3から5日に1回程度 を目安とし、様子を見つつ換えましょう。
水温を保つための保温器具については、 基本的にはいりません 。
( 10~30℃前後 の水温なら大丈夫です)
しかし、アカヒレが低温に強いからといって、急激に温度を変化させたりしないように注意しましょう。
ベトナムアカヒレは熱帯魚と同じ扱いになりますので、保温器具を使い 25℃前後 に保ちましょう。
水槽内をぐっと華やかにする要素が、レイアウトに欠かせないこの3点です。
設置するかどうかは好みですが、印象が変わることは間違いないですし、それぞれのセレクトも重要になります。
底砂 には、水槽内の環境を整え、美しい外観を生み出す働きがあります。
様々な種類がありますが、 砂利類 や ソイル などが主流です。
砂利類 は使い勝手が良いのが特徴ですが、養分を含まないため、一部を除いて水草の育成に向きません。
(砂利類で水草を育てる場合は、肥料などが必要となります)
一方、土を焼いてつくられた ソイル は、養分を含むため水草育成に向いています。
また、ソイルには、水槽内のpHを変化させる働きがあります。
ほかの観賞魚ですと、この性質は気になるところですが、アカヒレは幅広いpHに順応できますので心配はいりません。
アカヒレの場合、基本的にはどんな底砂でも大丈夫でしょう。
おすすめは、アカヒレの赤色に映える白か、黄色味のある底砂です。
底砂がないと設置できない水草は多くありますから、レイアウトのことを考えるならぜひ購入したいところです。
ですが、 底砂を敷くことで掃除が難しくなる などデメリットもあるので、注意しましょう。
水草 は、観賞魚を引き立て、水槽内の環境を整える働きがあります。
アカヒレを飼うなら、ぜひ設置したいアイテムです。
まずは、底砂がなくても設置可能な 浮草タイプ の水草からはじめてみると良いでしょう。
水槽に浮かべるだけで、さくっと水草の魅力を楽しむことができます。
おすすめは、 サンショウモ などです。
底砂を敷いた上で、しっかり水草を育成したい!という方には、 マツモ や アナカリス 、 アマゾンソード や スクリューバリスネリア などがおすすめです。
どれも丈夫で育てやすい水草ですから、はじめての方でも安心です。
このほかにも、アクセントとして赤味のある 水草 を加えても良いでしょう。
赤系水草は育成が難しいといわれていますが、 ロタラインディカ や ロタラロトンディフォリア は比較的育てやすいので、おすすめです。
たくさんの水草を設置する場合は、アカヒレが泳ぎまわれるスペースも確保することを忘れないようにしましょう。
好みにもよりますが、 照明 があることで水槽内が華やぐことは間違いありません。
また、水草の育成を助ける働きもあります。
あまり日の当たらない室内に水槽を設置する場合は、水草育成のための照明は必須アイテムとなります。
水草にこだわってみたい!という方は、セットで購入されると安心ですね。
照明にはカラーバリエーションもありますから、ぜひお好みの雰囲気に演出して楽しんでみてください。
特徴の項目でも述べましたが、アカヒレはとても食いしん坊です。
ですから、餌を与える際に一番気をつけるべきことは、与えすぎないようにすることです。
アカヒレのコンディションが悪くなるだけでなく、残った餌は水質悪化を招きます。
頻度としては、 1日に1 、 2回 程度、餌を与えるようにしましょう。
また、与える際は 数回に分けて少量の餌を与えましょう 。
なるべく同じ時間帯にあげるようにし、同時にアカヒレの健康チェックを行うと良いですね。
もし、アカヒレが餌をあまり食べないようでしたら、水温が低すぎる可能性があります。
もちろん病気の可能性もありますから、しっかり観察することが大切です。
基本的にはアカヒレは何でもよく食べてくれますから、餌で困ることはないでしょう。
与えるものは、アカヒレ専用の餌でも良いですし、メダカ用や熱帯魚用の餌でも大丈夫です。
観賞魚の餌には 人工餌 、 生餌 、 活き餌 があります。
人工餌は栄養バランスが良く、体色が鮮やかになる効果もありますから、アカヒレには一番最適です。
冷凍アカムシなどの 生餌 も大好物ですから、ときどきおやつとして与えるのも良いでしょう。
生餌はほかの鑑賞魚も好物のことが多いですが、混泳させている場合は食いつきの早いアカヒレに全て食べられてしまわないよう、注意しましょう。
餌の落下ポイントをばらけさせるなど、工夫をしたいですね。
給餌はお世話の基本ですから、しっかりポイントを押さえておきたいところです。
餌についてもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
⇒参照記事: 熱帯魚の餌の種類、違いと与え方を解説。おすすめの餌ランキングも!
最後にご紹介するのは、 アカヒレの繁殖 についてです。
アカヒレ最大の魅力は丈夫さですが、もうひとつの魅力は、この繁殖のしやすさです。
アカヒレは、とても繁殖がしやすい観賞魚なのです。
ですから、ご自宅で繁殖したアカヒレを育てることも夢ではありません!
自分で繁殖させたアカヒレが成長する様子を見れるなんて、とても感動的ですよね。
それでは早速、繁殖をするための手順を簡単にご説明していきます。
①まず、繁殖用の水槽を用意します。
(アカヒレのみをお飼いでしたらそのままの水槽でも良いですが、混泳させている場合は別の水槽を用意しましょう)
②保温器具などで水温を 20℃ 以上に調節します。
③水槽内に水草を設置します。(底砂があるとより良いです)
④アカヒレのペアを水槽に入れます。(メス1匹に対してオス2匹でも大丈夫です)
⑤産卵後、卵が確認できたら、親魚はもとの水槽に戻します。
(メスの腹部がしぼんだかどうかも確認します)
⑥2日ほどで、卵が孵化します。
数日経って稚魚が活発に動きまわるようになったら、稚魚用のパウダータイプの餌を与えましょう。
⑦徐々に餌をブラインシュリンプなどに切り替えます。
1ヵ月ほど経てば立派な稚魚が泳ぐ姿が見られるようになります。
以上の手順で繁殖させた稚魚は、しばらく親魚と別の水槽で育てましょう。
3ヵ月ほど経てば成魚と同じくらいの大きさになりますので、親魚の水槽に戻しても大丈夫です。
アカヒレの稚魚や幼魚には独特の青い光沢があり、成魚とは違った美しさがあります。
ぜひ、ご自宅でアカヒレを繁殖させて、いつもと違う鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
英表記:White Cloud Mountain minnow
原産地:中国(広東省白雲山など)、香港の一部、ベトナム北部
(現在、白雲山と香港の一部のアカヒレは絶滅したと考えられている)
体長:4cm(ベトナムアカヒレは3cm)
品種:ノーマルアカヒレ、ゴールデンアカヒレ、ロングフィンアカヒレ、ベトナムアカヒレなど
値段:ノーマルアカヒレ10~100円前後、ゴールデンアカヒレ70~150円前後、
ロングフィンアカヒレ400~1000円前後、ベトナムアカヒレ200~800円前後
特徴:オスとメスで体色や体形に違いがあり、オスはフィンスプレッディングを行う。
幅広い水温、水質に順応でき、丈夫で飼いやすい
性格:温和で穏やか。食いしん坊
寿命:3、4年程度
かかりやすい病気:白点病、コショウ病、尾腐れ病、水カビ病、エロモナス感染症
入手のしやすさ:容易
アカヒレの基本的な知識に加え、具体的な飼育に関する情報もお分かり頂けたかと思います。
観賞魚として美しく、何より丈夫で飼いやすい!
ご自宅でアカヒレをお飼いになれば、満足できること間違いなしです。
ぜひ、これを機会にアカヒレをお飼いになって、いつまでも大切にお世話してあげてください。
最終更新日 : 2023/04/20
公開日 : 2016/11/23