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カージナルテトラの種類と飼い方






ネオンテトラは聞いたことがある!でもカージナルテトラって…?
タイトルをご覧になってそう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ネオンテトラとよく似ていますが、カージナルテトラは赤いカラーがとても鮮やかな熱帯魚です。

流行りの水草水槽にきらきらと泳ぐカージナルテトラをお飼いになれば、癒しの空間を手に入れられること間違いありません!

飼育方法はもちろん、カージナルテトラにまつわるおもしろい情報を知りたくはありませんか?
ぜひ本記事をお読みになって、カージナルテトラの魅力に触れて下さい。

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【目次】カージナルテトラの種類と飼い方

 

1. カージナルテトラの飼い方 ~はじめに~

2. カージナルテトラの飼い方 ~①歴史は?~

3. カージナルテトラの飼い方 ~②品種とそれぞれの値段は?~

1. 基本種と地域変種、改良品種

カージナルテトラ(ノーマル)

ショートライン・カージナルテトラ(地域変種)

アルビノ・カージナルテトラ(改良品種)

2. 近縁種

ネオンテトラ

グリーンネオンテトラ

4. カージナルテトラの飼い方 ~③特徴は?~

5. カージナルテトラの飼い方 ~④性格は?~

6. カージナルテトラの飼い方 ~⑤寿命は?~

7. カージナルテトラの飼い方 ~⑥かかりやすい病気は?~

・白点病(繊毛虫イクチオフティリウス寄生症)

・尾腐れ病(カラムナリス症)

・ネオン病

・ウーディニウム症(サビ症、コショウ症)

・イカリムシ症

8. カージナルテトラの飼い方 ~⑦飼育アイテム、餌、オススメ水草について~

1. カージナルテトラの飼育アイテムはどんなもの?

水槽

フィルター

保温器具(ヒーター、冷却ファン)

底砂

2. カージナルテトラはどんな餌を食べるの?

3. カージナルテトラにオススメの水草は?

9. カージナルテトラの基本データ

 

 

1. カージナルテトラの飼い方 ~はじめに~

 

 

カージナルテトラを見たことがある、飼ったことがある!という方は、どれくらいいらっしゃるのでしょうか。

ネオンテトラ ならよく目にするけど、カージナルテトラって…?と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そもそもネオンテトラとどこが違うのか、ぱっと見ただけでは分かりにくいかもしれません。

しかし、カージナルテトラにはカージナルテトラの、おもしろい歴史や特徴がたくさんあるんです!

 

そこで本記事では、カージナルテトラにまつわる詳しい情報を一気にご紹介いたします!

基本的な知識だけでなく、飼育方法もご覧頂けますよ。

 

 

2. カージナルテトラの飼い方 ~①歴史は?~

 

 

カージナルテトラは、  南米 アマゾン川  に生息する淡水魚です。

 

アマゾン川の全体で見られるわけではなく、  ブラックウォーター(黒い川)  と呼ばれる支流に生息しています。

そこにはコーヒーのような黒色の水が流れており、pHはやや酸性よりです。

 

また、  オリノコ川 でも見つけることができます。

 

オリノコ川は、アマゾン川と同じく南米の重要な大河です。

支流のひとつが繋がっているため、アマゾン川水域の一つとしても考えられています。

 

肥沃な大地に育まれたこの大河は、カージナルテトラ以外にも様々な熱帯魚の生息地となっています。

同じ川でも、実に多様な生態系がつくられているのです。

 

また、カージナルテトラは多くの熱帯魚の中で、  カラシン  という種類に分類されます。

カラシンは、背ビレと尾ビレの間に  脂ビレ  という小さなヒレを持っています。

(脂ビレを持っていないカラシンもいます。)

 

cardinal tetra
Public Domain, Link

 

総称して  テトラ  と呼ばれる熱帯魚もこの脂ビレを持っており、カラシン目に分類されているのです。

 

テトラとは  という意味ですが、実はヒレの形が由来となっています。

これは19世紀頃、生物学者たちが脂ビレのあるアマゾンの熱帯魚を  テトラゴノプテルス(四角い尻ビレ)  と名付けたのがはじまりです。

 

その後熱帯魚の分類は複雑化していき、テトラゴノプテルスというおおまかな分類法は使われなくなりました。

しかし、現在でもテトラゴノプテルスという属名が残っており、カージナルテトラの名前にもその名残が見られるのです。

 

さて、それではカージナルテトラの  カージナル とはどんな意味なのでしょうか。

 

実は、カージナルとはカーディナルとも呼ばれており、これは  枢機卿  を意味します。

と同時に、  赤色  をも意味するのです。

 

ヨーロッパでは、枢機卿といえば緋色の衣を纏う、という強いイメージがありました。

そのため、カーディナルという語が  赤色  という意味を持つようになったのです。

 

 

カージナルテトラの特徴は鮮やかな赤いラインですから、まさに名が体を表していますね。

 

ビビットカラーが目を引くカージナルテトラは、ご覧のように一度見たら忘れられない見た目をしています。

しかし、先にも触れた通り、  ネオンテトラ   ととてもよく似ているのです。

 

 

実は、発見された当初もネオンテトラの変種なのではないかと考えられていました。

しかし、  1956年  にアメリカのシュルツによって、別種であると分類されます。

 

具体的にどこが違うのかというと、カージナルテトラは赤いラインが全身に伸びていますが、ネオンテトラはラインが短いのです。

お腹から尾ビレにかけて、赤いラインがアクセントのように入っています。

 

また、大きさもカージナルテトラの方が一回りほど大きいです。

このように違いを見ていくと、両者はハッキリ別の魚だと分かりますね。

 

大きくて鮮やかなカージナルテトラは水槽映えがしますから、昔も今も、多くの方に好まれる熱帯魚となっています。

 

かつてはアマゾンの奥地で人知れず泳いでいたカージナルテトラですが、発見されて以来、アクアリウムの世界を華麗に彩ってきたのです。

 

 

3. カージナルテトラの飼い方 ~②品種とそれぞれの値段は?~

 

cardinaltetra

 

カージナルテトラは熱帯魚の一つの種として考えられがちですが、実は様々な変種を持っています。

具体的な変種としては、  地域変種  と  改良品種  があります。

 

地域変種とは、生息域によって異なる特徴が見られるときに、基本種と区別される品種のことです。

実は、カージナルテトラの場合は、それほど厳格に分類して取り扱われてはいません。

 

そのためあまり変種については知られていないのです。

 

次に改良品種ですが、これはブリーディングによって新たに生み出された品種のことを指します。

ブリーディングとは、より美しい個体や丈夫な個体を生み出すために品種改良を行うことです。

 

一般的にカージナルテトラの繁殖は難しいといわれていますが、専門家の間ではブリーディングが行われてきました。

そのため、ご自宅で珍しい品種の飼育を楽しむことができます。

 

近年では、以前に比べて繁殖が容易になったといわれているので、さらに新しい品種が生み出されるかもしれませんね。

 

また、カージナルテトラには  近縁種  がたくさんいます。

近縁種とは、カージナルテトラと別種でありながら近い関係にある生き物のことを指します。

何度もでてきたネオンテトラもそうですし、そのほかにも様々な種が存在します。

 

ここでは、  地域変種や改良品種をまとめた項目  、  近縁種の項目 と2つに分けて、代表的な種類をそれぞれご紹介していきます。

 

1. 基本種と地域変種、改良品種

 

カージナルテトラ(ノーマル)

 

cardinaltetra
By Ltshears - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0 , Link

 

一般的に  カージナルテトラ  といえば、この基本種を指します。

改良品種と比べて、見かけることが多く手に入れることも簡単です。

 

前の項目でも触れたように、青と赤のツートンカラーが特徴的です。

カージナル(カーディナル)  という名の由来となった赤色が大きく目立っていますよね。

 

一方、青色のラインは独特の光沢が見られます。

これはCDや蝶の羽根に見られるものと同じで、  構造色 による発色現象です。

 

この発色はとても美しく、水槽内で泳ぐ姿が宝石のようだといわれています。

 

体長は  4~5cm  に成長するので、やはり見応えのある熱帯魚といえるでしょう。

丈夫で飼いやすい熱帯魚ですので、初心者の方にもオススメです。

 

飼育の際は、水温は  22~27℃  前後に保ちましょう。

pHは  4~6  前後の  弱酸性~中性  を目安とします。

 

さて、手に入れるにはショップなどで購入しなければなりません。

直接ペットショップに足を運んでも良いですし、オンラインショップを利用することもできます。

 

その場合、お値段は  1匹70~80円前後  が目安となります。

 

群れでの飼育が好まれる熱帯魚ですから、このお値段は嬉しいですね。

まとめて20匹や50匹程度購入することができますので、ぜひ検討してみてください。

 

ショートライン・カージナルテトラ(地域変種)

 

cardinaltetra
By User:Lerdsuwa - Own photo (400D + 50/1.4), CC 表示-継承 3.0 , Link

 

ショートライン・カージナルテトラ  は、代表的な地域変種です。

 

ノーマルとほとんど見た目が同じようですが、体のラインをよくご覧になってください。

よく見ると、青いラインだけが短くなっています。

 

この特徴のため、  ショートライン  と呼ばれているのです。

 

しかし、この特徴はハッキリいって分かりにくいですよね。

ショップでもノーマル品種と区別されずに、普通のカージナルテトラとして売られていることがほとんどです。

 

ひょっとすると、購入した群れの中にショートラインが混じっているということがあるかもしれません。

そもそも、群れの中にいても気付かないことが多いかもしれませんね。

 

cardinal tetra

 

しかし、慣れてくると基本種との区別が簡単に付くようになります。

もしショートラインを見つけたら、存分に魅力を楽しんでみてください。

 

ショートライン・カージナルテトラの魅力は、青色のラインが短い分、より赤味が強く感じられるということです。

カージナルテトラの赤色にこだわりたい!という方は、ショートラインだけで揃えてみるのもいいかもしれませんね。

 

飼育の方法は、基本的にはノーマル品種と変わりません。

水温は  22~27℃  前後、水質はpH  4~6  前後を目安としてください。

 

さて、手に入れる際にはショップで購入することができますが、実はあまり取り扱いがありません。

ショートライン・カージナルテトラは、  手に入れるのがやや難しい  のです。

 

もし、取り扱いがない場合でも諦めずに、問い合わせをしてみてください。

次回から入荷してくれる、ということがあるかもしれませんよ。

 

もちろん、ノーマル品種として取り扱われていることもあります。

その場合、ショートラインとして分類してはいませんので、ノーマル品種と一緒に購入することになるでしょう。

 

ですので、お値段の目安はノーマル品種と同じく  1匹 70~80円前後  となります。

もし、ショートラインとして購入される場合は、もう少しお高くなるかもしれません。

 

アルビノ・カージナルテトラ(改良品種)

 

 

アルビノ・カージナルテトラ  は改良品種のカージナルテトラです。

アルビノという通り、色素の薄い見た目をしていますね。

 

これはノーマル品種の突然変異を固定化したもので、 ヨーロッパ  で作出されました。

青いラインは淡くなり、全体的に白っぽい印象です。

 

カージナルテトラのトレードマークの赤味は残っていますから、鮮やかさは変わらず楽しめそうですね。

 

ノーマル品種の群れと一緒に泳がせると、色合いの違いを楽しむことができます。

体長はほとんど変わりませんから、大きさで見劣りすることもありません。

 

もちろん、アルビノ品種だけの水槽をつくることもできます。

 

 

透明感のある、涼しげな水槽になりそうですね。

 

また、アルビノ品種だからといって体が弱いというわけではなく、丈夫で飼育も比較的容易です。

ノーマル品種同様、水温は  22~27℃  前後、水質はpH 4~6  前後を目安に飼育してください。

 

さて、お値段ですが改良品種ということもあり、今までの品種より少しお高めです。

目安は  1匹150~300円前後  となります。

 

淡いカラーが魅力のアルビノ・カージナルテトラがお気に召した方は、ぜひ購入してみてください。

 

2. 近縁種

 

ネオンテトラ

 

 

いわずと知れたポピュラーな熱帯魚   ネオンテトラ  は、カージナルテトラの近縁種です。

熱帯魚にあまり詳しくない人でも、一度は名前を耳にしたことがあるといいます。

 

ネオンという名前は、ちかちかとした鮮やかな発色が由来となっています。

特徴的な青と赤のラインが入った体色は、とても魅力的ですよね。

 

前の項目でもご紹介しましたが、カージナルテトラとはこの赤いラインの長さに差があります。

ネオンテトラは腹から尾ビレにかけて、赤色がアクセントのように入っているのです。

 

大きさにも違いがあり、体長はカージナルテトラよりやや小ぶりの  3~4cm  ほどです。

大きさや見た目に差はありますが、生息域はカージナルテトラと同じ  アマゾン川  ですから、現地で見分けるのは難しそうですね。

 

また、先にも触れた通り、ネオンテトラとカージナルテトラは同じ種だと思われていた時期がありました。

そもそも、ネオンテトラが正式に発見されたのは  1936年 のことです。

 

カージナルテトラが別種と認識されたのは1956年ですから、20年間も同じ種として流通していたんですね。

今でもネオンテトラの方が広く知れ渡っているのは、このような歴史の差も関係しているのでしょう。

 

さて、鮮やかさだけでなく丈夫さでも人気のネオンテトラですが、具体的な飼育環境はどのようなものか見ていきましょう。

まず、水温は  20~26℃ 前後、水質はpH  4~7 前後が目安となります。

 

カージナルテトラとほとんど変わりませんから、混泳ももちろん可能です。

お値段の目安は、  1匹30~80円前後  となります。

 

丈夫ではじめての方にもオススメな熱帯魚ですので、水草などとセットで売られていることもあります。

熱帯魚を飼ってみたい!と思っている方は、ぜひ検討してみてください。

 

グリーンネオンテトラ

 

green neon tetra
By Sascha Biedermann - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5 , Link

 

グリーンネオンテトラ  は、カージナルテトラの近縁種です。

ネオンテトラなどと比べて、あまりポピュラーではないかもしれません。

 

体長は  2.5~3.5cm  程度で、やや小ぶりです。

ネオンテトラにそっくりですが、変種ではなく別種の熱帯魚です。

 

また、名前に  グリーン  と付くので不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、緑色をしているわけではありません。

個体によってはビビットなブルーをしていますが、落ち着いた青味のものもいます。

 

 

また、赤色の部分がくすんでいるため、青色が美しく見える熱帯魚です。

この青色の美しさやバリエーションなどから、グリーンネオンテトラと名付けられたようです。

 

一方、カージナルテトラは赤色が魅力的な熱帯魚でした。

お互い違った色彩の魅力を持っていますから、混泳させる相手としてはぴったりですね。

 

また、ラインが頭部から尾にかけてくまなく入るのも特徴のひとつです。

そのため、  ロングラインネオン  という別名があります。

 

さて、様々な特徴があるグリーンネオンテトラですが、飼育は比較的容易です。

小型熱帯魚のため繊細な一面もあるようですが、基本的には混泳もできる丈夫な熱帯魚となります。

 

水温は  20~27℃  前後   、水質はpH  4~6  前後が目安となります。

 

気になるお値段は、  130~300円前後  とややお高めです。

 

とはいえ手頃なことには変わりありませんから、美しい青色のグリーンネオンテトラを手に入れてみてください。

 

 

4. カージナルテトラの飼い方 ~③特徴は?~

 

cardinal tetra
By CHUCAO - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0 , Link

 

カージナルテトラは、前述した通り  南米の大河  に生息しています。

アマゾン川やオリノコ川といった、名だたる大河の支流で見つけることができるのです。

 

スケールの大きい環境に暮らしているカージナルテトラですが、ご存じのように小さな熱帯魚です。

体長は  4~5cm  ほどで  ネオンテトラ  よりは一回りほど大きいですが、小型の熱帯魚といっていいでしょう。

 

大型の熱帯魚というと  ディスカス  があげられますが、こちらは16~20cmほどに成長します。

 

discus

 

カージナルテトラと同じアマゾン川に生息していますが、随分体格差がありますよね。

 

あまり小ぶりだと水槽で目立たないのでは?と思われるかもしれませんが、心配はありません。

カージナルテトラは  群れで暮らす  熱帯魚ですから、飼育の際は群泳させることができるのです。

 

もともときれいな発色のある熱帯魚ですから、集まって泳ぐ姿はとても見応えがあります。

 

cardinal tetra
By Skvarlih - 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0 , Link

 

青と赤のツートンカラーが、水草に映えて美しいですね。

赤はカージナルテトラのトレードマークともいえる色で、ネオンテトラなどに比べてとても目立ちます。

 

一方、青色はほかのテトラ系にも見られる  構造色  です。

これは先にも触れた通り、CDの表面に見える虹色や、モルフォ蝶などの羽根と同じ現象です。

 

butterfly

 

ご覧のように、美しい色合いですよね。

 

とても自然に見えるので、構造色を持つ生き物は元からこの色をしているように見えます。

しかし、構造色にはもともとの色(色素)というものがありません。

 

色がないといっても、カージナルテトラには青いラインがあります。

実はこれは、表面の微妙な構造(凹凸によるものなど様々なタイプがある)によって色が付いて見えるのです。

 

この構造色によって、カージナルテトラの体色には不思議な輝きが生まれます。

飼育をはじめれば、どなたでもこの輝きを楽しむことができるのです。

 

どなたでも、と太鼓判を押せるのは、カージナルテトラが  丈夫  で  飼育も容易  な熱帯魚だからです。

もちろん、  お値段がお手頃  なのも大きな理由です。

 

上記の説明をご覧になって、早速飼ってみたくなった!と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

もしお飼いになれば、水草の間をきらきらと泳ぐ様子を間近でご覧になることができます。

 

群れで泳ぐカージナルテトラを自宅で鑑賞できるなんて、とても癒されそうですよね。

そのうちペアができて卵を産んでくれる、なんてことも起こるのでしょうか?

 

 

残念ながら、その答えはNOです。

一般的に、カージナルテトラの  繁殖は難しい  といわれています。

 

もちろん全く無理というわけではなく、色々な条件が揃えば飼育下でも繁殖は可能となります。

しかし、普通に飼育している場合、簡単には繁殖してくれないのです。

 

この繁殖の難しさから、カージナルテトラはワイルド個体(野生を捕獲したもの)の流通が多くなっています。

(近年ではブリーダーのもとで育てられた個体も多いです。)

そのため、飼育下ではあくまで鑑賞が目的となるでしょう。

 

もちろん、繁殖ができないからといって飼育が楽しめなくなるわけではありません。

工夫次第では、素晴らしい鑑賞環境を整えて自分だけの水槽をつくることもできます。

 

何より美しい熱帯魚ですから、飼育をすればするほどその魅力の奥深さに気が付かれることでしょう。

ぜひ、カージナルテトラをお飼いになって、様々な魅力に触れてみてくださいね。

 

 

5. カージナルテトラの飼い方 ~④性格は?~

 

 

カージナルテトラは、とても  温和  な性格です。

初心者にも飼いやすいといわれるほどの熱帯魚ですから、クセのない大人しい性格をしています。

 

しかし、それはあくまで群れで生活している場合のことです。

 

カージナルテトラはもともと  臆病  な一面があり、身の危険を感じるとすぐに物陰に隠れてしまいます。

ですからある程度の数で飼育しないと、  臆病な性格が悪化  する恐れがあるのです。

 

やはり、自然下に近い群れで暮らす環境をつくってあげましょう。

集団で行動することで安心感が生まれ、個々のカージナルテトラの神経質さが和らぎます。

 

何より、群れで泳ぐ姿はとても美しいです。

 

cardinal tetra
By cs:ŠJů - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0 , Link

 

一匹一匹の色彩が美しいカージナルテトラですから、群れで集まった様子は圧巻ですね。

ある程度の数が集まると、多少のことには驚くことなく優雅に泳いでいてくれます。

 

持前の温和さが発揮されるのも、こうした群れで泳ぐ環境が整ったときです。

 

最低でも  5~10匹程度  の数で飼育し、できれば  30~40匹程度  で群泳させてあげましょう。

 

もちろん、たくさんの群れを飼うには、それなりの設備が必要となります。

多くの熱帯魚がいると、その分水質悪化を引き起こしますから、日々のお世話も大変になります。

 

設備を整え、お世話を効率よくしてあげるためにも、様々な工夫は必要です。

ぜひ、カージナルテトラがのびのびと過ごせるように環境を整えてあげてください。

(環境を整えるために必要な飼育アイテムについては、3ページ目でご紹介しております。)

 

 

6. カージナルテトラの飼い方 ~⑤寿命は?~

 

 

カージナルテトラの寿命は、  2~3年程度  といわれています。

とても短いようですが、小型の熱帯魚ですから寿命はこの程度となるのです。

 

ちなみに、同じくらいの大きさの淡水魚である  メダカ  は、3~5年程度の寿命となります。

 

カージナルテトラの中にもメダカのように5年ほど生きる個体がいますから、しっかりお世話をすれば平均寿命を超えることもあるでしょう。

いずれにしても、長生きをしてくれると嬉しいですよね。

 

そのためにも、毎日のお世話や環境づくりを怠らないようにしたいものです。

 

丈夫といわれるカージナルテトラですが、やはり水質など環境には敏感な生き物です。

環境に配慮し、毎日健康チェックなどの観察をしてあげるとわずかな変化にも気が付きやすいです。

 

繁殖が難しい熱帯魚ですから、お迎えしたカージナルテトラの一生を大切に見守って、日々お世話をしてあげてください。

 

 

7. カージナルテトラの飼い方 ~⑥かかりやすい病気は?~

 

 

意外にも、熱帯魚にはかかりやすい病気が多くあります。

カージナルテトラは丈夫な熱帯魚ですが、もちろん病気にかかることがあります。

 

事前に病気について知っておくことで、いざというときに冷静な対処ができるでしょう。

 

ここでは、代表的なかかりやすい病気を  5種類   ご紹介していきます。

さらに、それぞれの病気に有効な薬もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

・白点病(繊毛虫イクチオフティリウス寄生症)

 

・原因…  白点虫(イクチオフティリウス)  に寄生されることで発症します。不安定な水温  (水温低下)  や、  水質悪化  なども原因となります。

・症状…体表に、細かい白点が現れます。

・対策…水温が下がらないよう、冬場などの温度管理に気を付けます。

 

塩浴や、  メチレンブルー  などによる薬浴も有効です。

 

 

・尾腐れ病(カラムナリス症)

 

・原因… カラムナリス菌(フレキシバクター・カラムナリス )  という細菌が原因で発症します。 不安定な水温  によっても発症します。

・症状…感染した部分(尾ビレなど)が白っぽく変化し、ただれてきます。

・対策…水温を  27℃  ほどに上げ、様子を見ましょう。

 

塩浴や、  グリーンFゴールド  などによる薬浴も有効です。

 

 

・ネオン病

 

・原因… カラムナリス菌  などが繁殖することによって発症します。ネオンテトラやカージナルテトラなど、  小型熱帯魚  に多く見られる病気です。

・症状 …つやが落ち、痩せていきます。ヒレが充血するなどの体表異常も見られます。

・対策…  観パラD  などによる薬浴を行います。

 

購入時から感染していることが多いので、健康な個体かどうかよく確かめましょう。

 

 

・ウーディニウム症(サビ症、コショウ症)

 

・原因 …繊毛虫が体表に寄生することで発症します。 水質悪化 なども原因となります。

・症状 …体表に細かい白点が現れます。 

・対策 …水質管理、水温管理をしっかり行いましょう。

 

塩浴や  メチレンブルー  などによる薬浴も有効です。

 

・イカリムシ症

 

・原因 …小型甲殻類の  イカリムシ  が、熱帯魚の体表に寄生することで発症します。

・症状 …体表にイカリムシが付着しており、肉眼で見ることができます。白い糸のような姿をしています。

・対策 …ピンセットで体表のイカリムシを取り除くほか、  トロピカルN などの薬浴も有効です。

 

 

カージナルテトラはとても丈夫な熱帯魚です。

環境への適応力も高いといわれていますが、上記のような病気にかかることも少なくありません。

 

発症には様々な原因がありますが、やはり環境によるところが大きいです。

水温、水質の変化や悪化で発症する例が多く見られるのも、納得できるでしょう。

 

水中で暮らす熱帯魚たちは、  私たちの想像以上に環境の変化に敏感  です。

餌を多く与えればその分水が汚れますし、水温が変われば熱帯魚に負担がかかります。

 

だからこそ、飼い主さんは日々のお世話にとても気を遣わなければならないのです。

 

もし少しでも異常を感じたら、すぐに病気を疑い適切な処置をしましょう。

原因など分からない場合は、専門の医師がいる病院に相談しましょう。

 

熱帯魚の病気についてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

 

⇒  熱帯魚の病気の種類と予防、対策、治療方法

 

 

8. カージナルテトラの飼い方 ~⑦飼育アイテム、餌、オススメ水草について~

 

 

この項目では、カージナルテトラの飼育にまつわる情報をご紹介していきます。

 

順番に、   1. 飼育アイテム   、   2.  餌   、  3. オススメ水草  について の内容を、具体的な商品も交えつつご紹介していきます。

さらに、重要な飼育ポイントや、生態にまつわる情報も一緒にご覧頂きます。

 

これまでの項目でご紹介した知識もふまえて、ぜひご覧ください!

 

 

1. カージナルテトラの飼育アイテムはどんなもの?

 

 

水槽

 

飼育をはじめるためには、入れ物となる  水槽  を用意しなければなりません。

カージナルテトラは4~5cmほどの小型熱帯魚ですから、比較的小型の水槽でも飼育が可能です。

 

5~10匹前後  でしたら、1辺が 30cm未満~30cmの水槽 でコンパクトにまとめることができます。

小スペースでの飼育をお望みの方は、上記のような水槽をお求めになると良いでしょう

 

もう少し多くお飼いになりたい方は、  60cm水槽 で  40匹前後  の飼育を目安としてください。

 

群泳する様子が見られるのも、60cm水槽くらいの大きさがあってはじめて可能となります。

目的に合わせて水槽の大きさをお決めになると良いでしょう。

 

さて、水槽の素材には  ガラス  、  アクリル  などがあります。

アクリルはガラスに比べて軽いので、扱いがしやすいです。

 

ガラス特有の美しさにこだわりたい!という方は、ガラス製のものを使ってみてください。

トレンドは、  フレームレス(縁なし)  の水槽です。

 

 

 

 

飼育に慣れてきたら、もう少し大きめの水槽に挑戦してみるのも良いでしょう。

レイアウトの幅が広がり、多くの魚との混泳をさせることができます。

 

90cm水槽  、  120cm水槽  などが代表的な大型水槽です。

 

ただし、大型水槽は費用が嵩みます。

水槽立ち上げ時の初期費用だけでなく、維持費もかかりますので注意しましょう。

 

 

また、カージナルテトラをほかの熱帯魚と混泳させる際には、ひとつ注意が必要です。

 

混泳させる相手を大型の熱帯魚にした場合、食べられてしまう危険があるのです。

それを防ぐためにも、混泳させるのは同じくらいのサイズの熱帯魚にしましょう。

 

オススメの混泳相手としては、  ネオンテトラ  をはじめとするテトラ系はもちろん、  グッピー  や  コリドラス  、ラスボラ系があげられます。

カージナルテトラ同士での群泳も見応えがありますので、ぜひ素敵な水槽環境をつくってみてください。

 

フィルター

 

フィルターは、熱帯魚の飼育に欠かせないアイテムです。

水の中で餌を食べ排泄を行う熱帯魚たちには、汚れた水を常にきれいにしてくれるシステムが必須となります。

 

もちろん、カージナルテトラのような小型熱帯魚でも、この条件は当てはまります。

また、状況によって最適なフィルターは変わります。

 

もし、5~10匹程度のカージナルテトラを  30cm水槽  で飼育するのなら、あまりパワーのないフィルターでも問題ありません。

水槽の縁に付ける  外掛けタイプ  のものや、 便利な  投げ込み式  のフィルターでも充分です。

 

 

 

一方で、もしカージナルテトラを  60cm水槽  で飼育するのであれば、 それなりのろ過能力が必要となります。

パワーのあるものは色々ありますが、オススメは  スポンジフィルター  を  上部フィルター  と併用させて使う方法です。

 

上記の異なるフィルターを組み合わせることで、よりパワーの強いろ過能力を期待できます。

スポンジフィルター  と  外部式フィルター  を組み合わせるのもオススメです。

 

 

外部式フィルターを使う場合は、酸素の供給量が少なめですので  エアレーション  と併用しましょう。

エアレーションには、オブジェとして楽しめるものもあります。

 

 

 

さらに、  大型水槽(90cm水槽や120cm水槽)  をご使用になる場合は、より強いパワーのフィルターが必要となります。

その場合強力なフィルターを併用することも可能ですが、  オーバーフロー水槽  を使用することもできます。

 

これは、フィルターと水槽が最初からセットになっているものです。

 

 

見た目もすっきりとして、鑑賞に良さそうな水槽ですね。

 

ですが、オーバーフロー水槽はしっかりとした設備がととのっている分高価な商品です。

ご購入される際は、ほかのフィルターを使うことも視野に入れながら、お決めになってください。

 

さて、フィルターを設置することで、きれいな水質を維持できるようになりました。

しかしながら、飼い主さんも水換えによるお世話を行わなければなりません。

水換えの頻度は、上記のフィルターそれぞれの効能によっても変わってきますし、水槽の大きさにもよります。

 

ですので一概にはいえませんが、  3日~1週間に1回程度 を目安としてください。

(パワーの強いフィルターの場合は、1ヵ月に1回程度でも大丈夫ですので、状況に応じて頻度を変えてください。)

 

保温器具(ヒーター、冷却ファン)

 

水質の維持と同様、水温管理も重要なお世話のひとつです。

温度の変わりやすい夏場や冬場は、特に水温に気を遣う必要があります。

 

一般的に、カージナルテトラに適した水温は  22~27℃  となっていますから、この温度をキープしなければなりません。

常に水温を確かめることができるよう、  水温計  を設置しましょう。

 

 

水温計で温度を確かめつつ、同時に水温管理をしなくてはなりません。

特に夏場は、室内の場所によってはかなり危険な水温に上がってしまうこともあります。

冷却ファン  を設置して、水温維持に努めましょう。

 

 

 

冬場は、  ヒーター  を取り付けて温度が下がらないよう、水温を一定に保ってあげましょう。

 

 

上記の商品を参考にして、状況に合わせて保温器具を導入してみてください。

水槽の大きさに合わせて、数を増やすなどパワーを調節すると良いですね。

 

意外にあなどられがちですが、水温維持は熱帯魚の健康をも左右します。

不安定な水温が病気の原因につながることもありますから、日々気遣ってあげたいですね。

 

ぜひ、適切な水温に保つためにも、最適な保温器具を設置してあげてください。

 

底砂

 

底砂のある水槽は、とても華やかで魅力的です。

さらに、底砂があれば水草を豊富に植えられます。

 

選ぶアイテムによっても一気に雰囲気が変わりますから、工夫のしがいが大いにあるのです。

 

まず、底砂は  砂利類  と  ソイル  に大きく分けることができます。

どちらも一長一短ですが、まずはカージナルテトラに映える白色系の  砂利類  を見ていきましょう。

 

 

 

上記のような砂利類は天然の砂ですので、景観が良くなり鑑賞に向いています。

ただ、栄養分を含まないため水草育成の際は肥料を添加する必要があります。

 

手間はかかりますが、天然の美しい色合いを楽しむことができるのです。

 

 

ご覧のように色のバリエーションが豊富ですので、レイアウトが楽しくなりそうですね。

 

ただ、砂利類を使う際にはひとつ注意点があります。

砂利類の中には、カージナルテトラに適さない水質に変化させてしまうものがあるのです。

(アルカリ性にしてしまう海砂類があげられます。)

 

購入する前に、しっかり効能を調べておきましょう。

 

さて、一方で  ソイル  は天然の砂利類とは違い、土を焼き固めてつくられます。

また、アクアリウムに適した様々な効能を持っています。

 

具体的には、水質を変化させる働きがあったり、水草育成に適した栄養分を含んでいたりするのです。

一般的にソイルは、このどちらか一方の効能に優れています。

 

栄養系のソイルの場合、肥料を添加する必要がないので水草育成の手間が省けます。

ぜひ最適なソイルを見つけて、カージナルテトラの水草水槽に設置をしたいものです。

 

では、水質を変化させるソイルはどんな環境に向いているのでしょうか。

 

 

実は、水質を整える働きのあるソイルも、水草育成に向いているのです。

多くの水草は弱酸性の水質を好むのですが、上記のタイプのソイルはpHを水草向きに調節してくれます。

 

カージナルテトラの好む水質も  弱酸性~中性  ですから、水質管理に利用することができますね。

 

以上の砂利類、ソイルを比べると、様々な効能があるソイルに軍配があがりそうです。

もちろん、ソイルの効能は一定期間を過ぎれば無くなりますし、必ず交換しなければならないので楽なことばかりではありません。

 

砂利類と底砂、それぞれの長所と短所を比べてみて、ご自分の水槽にぴったりなものを選んでみてください。

 

 

2. カージナルテトラはどんな餌を食べるの?

 

cardinal tetra
By Rchampagne  - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

 

カージナルテトラは、  人工餌  、  生餌  などの餌をよく食べます。

人工餌とは人工的につくられた熱帯魚フードのことで、生餌とは冷凍アカムシなどの天然の餌を指します。

 

さらに人工餌には様々なタイプがあり、  フレークタイプ  や  顆粒タイプ  の餌が代表的です。

特にカージナルテトラは、これらのタイプの餌を好んで食べます。

 

 

 

しかし、基本的にカージナルテトラは何でもよく食べますので、あまり種類にこだわる必要はありません。

ほかの熱帯魚と混泳させている場合、その魚と同じ餌を与えることもできます。

 

ただし、餌の大きさには気を付けなければなりません。

 

カージナルテトラは小型ですので、あまり大きな餌は食べることができないのです。

成長過程によっても食べられる餌は変わってきますので、体の大きさに合った餌を与えましょう。

 

購入した餌の大きさが合わないようであれば、細かく砕いて与えることもできます。

あるいは、稚魚用のパウダー状の餌を与えても良いでしょう。

 

 

与える手間がかからず管理も容易な人工餌は、種類が豊富ですので用途に合わせた給餌をすることができます。

日頃から熱帯魚を人工餌に慣らせておけば、効率の良いお世話をすることができるでしょう。

 

一方、人工餌に比べて生餌は熱帯魚の食いつきが良いというメリットがあります。

餌をあまり食べてくれないときに、生餌に切り替えるのもひとつの手です。

 

普段は人工餌を与えて、ときどきおやつ感覚で生餌を与えると良いでしょう。

 

冷凍アカムシ  のほか、  イトミミズ  や  ブラインシュリンプ  を与えることができます。

 

 

 

 

こちらも人工餌と同様、あまり大きな塊で与えないように注意しましょう。

食いつきの良い餌だからといって、与え過ぎると肥満や水質悪化の原因にもなります。

 

また、生餌は少し扱いの難しい餌でもあります。

 

一気に与えて消費ができる餌でもありませんし、保管にも気を遣います。

計画的に給餌するためにも、購入する際は多量にならないよう気を付けましょう。

 

いずれにせよ、一番大切なのは熱帯魚の健康を気遣うことです。

体の小さなカージナルテトラは、もともと食べられる量が少ないということを忘れないでおきましょう。

(給餌の際は、一回で食べられる量だけを与えます。)

 

以上の点に気を付けて、  1日2回程度  の餌やりを目安として、給餌を行ってください。

 

また、餌についてもっと詳しく知りたい!という方は、以下の記事もご覧になってみてください。

 

⇒  熱帯魚の餌の種類と選び方

 

 

3. カージナルテトラにオススメの水草は?

 

water plants

 

カージナルテトラの飼育には、何といっても水草が欠かせません!

緑の景観が、カージナルテトラのビビットカラーに映えるのです。

 

 

先の底砂の項目でご紹介した  ソイル  を使えば、水草育成に適した環境をしっかりつくることができます。

水草を育成すれば、循環などにより水槽内の環境が整うことにもつながるので、メリットもたくさんあります。

 

しかし、水草育成には色々な条件が必要で難しいのでは?とお思いの方も多くいらっしゃることでしょう。

もちろん手間がかかる水草もありますが、中には丈夫で育てやすいものもたくさんあります。

 

特に、  アマゾン・ソード  や  アヌビアス・ナナ  は初心者の方にもオススメです。

 

 

 

どちらも、底砂に直接植えることができます。

一株ごとに植える場所を決められますし、増やして密集させることも可能です。

 

また、アヌビアス・ナナは流木に活着させられるので、水槽の雰囲気づくりにはぴったりです。

 

 

ご覧のように、まるで自然の中で熱帯魚が泳いでいるかのような、雰囲気溢れるレイアウトができます。

こちらのレイアウトには流木が使われていますが、その流木にくっついている水草がアヌビアス・ナナです。

(このように、流木などにくっつけて着生させることを  活着させる  といいます。)

 

活着方法は簡単で、市販のアヌビアス・ナナを用意し根を切り取ってからビニタイ(ビニールタイ)や糸で固定すると、活着させることができます。

 

中には、最初から流木に活着させてある商品も売られています。

とても手頃ですから、小型水槽にもぴったりです。

 

 

 ほかにも、定番の水草に  グロッソスティグマ  エキノドルス・テネルス  があります。

 

グロッソスティグマは、育成が容易で人気の高い水草です。

何より、水槽の底を埋め尽くす緑が非常に美しいのです。

 

 

グロッソスティグマだけをびっしり敷き詰めた水槽は、とても静謐な空間となります。

緑の絨毯のような空間に、岩や流木をセットして起伏のあるレイアウトにするのもオススメです。

 

前景水草(水槽の手前にレイアウトする水草)として、ぜひ育成してみてください。

 

一方、エキノドルス・テネルスも代表的な前景水草です。

短い葉が縦横無尽に伸びた様子は、まるで草原のような勢いがあります。

 

 

グロッソスティグマとは一味違った、野趣溢れる雰囲気を楽しむことができます。

同じ前景水草でも、種類が違えば水槽内の雰囲気はがらりと変わりますね。

 

ご自分で水槽のテーマを考えて、オリジナルのレイアウトをしていくことも可能です。

 

もちろん水草も生き物ですから、毎日お世話をしてあげる楽しみも充分にあります。

熱帯魚と一緒に可愛がって、ぜひ素敵な水草水槽をつくってみてください。

 

なお、水草について詳しくまとめた記事もありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

⇒  水草の種類と育て方。アクアリウムに必須の水草を種類や値段、レイアウトまで徹底解説

 

 

9. カージナルテトラの基本データ

 

英表記:Cardinal Tetra

原産地:南米大陸のアマゾン川、オリノコ川支流

体長:4~5cm

基本種ほか:カージナルテトラ(ノーマル)、ショートライン・カージナルテトラ(地域変種)、アルビノ・カージナルテトラ(改良品種)

近縁種:ネオンテトラ、グリーンネオンテトラ

値段:カージナルテトラ70~80円前後、ショートライン・カージナルテトラ70~80円前後、アルビノ・カージナルテトラ150~300円前後、ネオンテトラ30~80円前後、グリーンネオンテトラ130~300円前後

特徴:群れをつくって行動する、構造色を持つ熱帯魚。丈夫で飼育が容易であり、値段も手頃だが繁殖がやや難しい。

性格:温和で臆病。

寿命:2~3年

かかりやすい病気:白点病(繊毛虫イクチオフティリウス寄生症)、尾腐れ病(カラムナリス症)、ネオン病、ウーディニウム症(サビ症、コショウ症)、イカリムシ症など

入手のしやすさ:容易

 

 

本記事では、カージナルテトラの基本情報に加え、具体的な飼育の知識をご覧頂きました。

美しさと丈夫さを兼ね備えた、理想の熱帯魚カージナルテトラ。

そんなカージナルテトラをお飼いになれば、様々な魅力に触れることができるでしょう。

ぜひ素敵なカージナルテトラをお飼いになって、大切にお世話してあげてくださいね。


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